2008年12月 2日 (火)

76期の修了式

先週の土曜日(29日)は、
76期岡山労働学校「活憲教室」の修了式がありました。

Dscn4892

 1人ひとりが、今期学んだことや
 労働学校を受講しての感想を
 4分間で発表しました。



今期の修了発表の特徴だと思ったのは、
「活憲教室」ということもあって、学んだことを
どう活かしていくのか、実践とのかかわりを意識しながら
参加者が学びを深めていった、ということです。

19歳のある受講生(女性)は、毎回の講義の
あと、実家の母親に電話して「憲法はこうなんよー」と
話をしていたことを明かしてくれました。

また、同じように、20歳の受講生(こちらも女性)も、
学校の友人の家に木曜日の講義の帰りによって、
労働学校で学んだことをあれこれしゃべる生活を
していたことを発表で語っていました。

学んだことを周りに伝える。
学習における大事な姿勢を、2人の受講生の発表から、
参加者みんなが考えることができました。

また、もうひとつの特徴として、
憲法9条とともに、それ以外の条文を学ぶ大切さと、
独習の必要性について、
多くの参加者が語っていたことです。
独習の必要性への認識は、最近の労働学校の雰囲気に
なりつつあります。しつこく言ってきたこともあると
思いますが、学ぶ意欲が非常に高くなっています。


あと、50代で初めて労働学校に参加した
岡山医療生協のMさんは、
「憲法が大好きで、憲法をもっと学べると思って、
興味本位で参加したが、とても勉強になって、ますます
憲法が好きになった。また、こんなに若い人がまじめに
勉強していることに感動した。こんな場があるなんて
知らなかったし、驚いた」と語っていました。


労働学校は、約2か月間、10回以上のカリキュラムが
あるからこそ、学びも深まり、交流も深まり、
参加者の感動的な変化・成長があります。
これは、単発の学習会ではまず味わえない、
労働学校の誇れる特長でもあります。

こうした貴重な場を、もっともっと広げたい、と思います。
来年は、労働学校の飛躍の1年になるよう、
全力で取り組みをすすめていきます。

76期に参加されたみなさん、おつかれさまでした。
ありがとうございました。





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2008年11月28日 (金)

活憲教室しめくくり

きのう(27日)は、76期岡山労働学校「活憲教室」
第8講義でした。といっても、講義ではなく、最初から、
みんなでグループトークをひたすらやりました。

まず、小さい紙に
①「今期学んだこと」「印象に残ったこと」
②「自分にできること」「これからしたいこと」「今やっていること」
を各自具体的にどんどん書いていきます(1枚にひと項目ずつ)。

それをグループ内で発表しながら
ペタペタ模造紙に貼っていって、分類していきます。
そして、ひたすら「あーだ、こーだ」と話し合います。

各自、ほんとうに多彩な話ができたようです。


そして、いったん休憩して、グループ発表となりました。


Dscn4889

 グループ発表の
 ようす。

 意外と盛り上がるんですよ
 これが。



一番多かったのは、「もっと憲法を学んでいきたい」
という意見。自分の言葉で語るということを念頭に。
そして、活憲のために「したいこと」も、各自の色が
出ていて面白かったです。

やっぱり今期は教室のネーミングがよかったですね。
自分でいいますが。
「活憲」がばしっと共通テーマとして受講生の学びの
スタンスとしてありましたから。

また、9条が大切なのはもちろんのこと、
他の条文を学ぶ醍醐味をみなさん味わった教室だった
ようです。そういう感想が多く聞かれました。


グループ発表後は、きのうの参加者で、
土曜日の修了式に唯一これないFくんが
ミニ修了発表をしました。

なんと水島から毎週1時間かけて通ってきている
Fくんは、
「労働学校は興味本位できたけど、とても楽しく、
また勉強になった。またぜひ来たい。憲法というと
9条、という感じだったが、他の条文も大事だと
わかった。すごく視野が広がった。これからも勉強
していきたい。活字の大切さも学んだ。ふらふら
遊ぶだけでなく、紹介された本も来年はどんどん
読んでいきたい。いろんな人の話も聞きたい。
ありがとうございました」
という発表で、参加者から拍手で修了の祝福がありました。

いいですね、こういう雰囲気ってtulip

さて、今週土曜日は修了式です。
受講生のみなさんのどんな発表が聞けるのか、
とても楽しみです。



【きのうの感想をいくつか】

「ただ聞いて知るというだけではなくて、自分たちで
学びを深めることができたと思います。今回も面白
い学習ができました。学んだことを活かしていこうと
思います」

「私は、もっと外へ広げることをしないといけない。
自分の言葉でしゃべりたい。みんな『学びたい』と
思っているのは、すごくうれしかった」

「今期をふりかえると、あっという間でした。今後もっと、
憲法についてのみならず、いろいろ学んで生きたいです」

「憲法の学習のつもりで参加した労働学校でしたが、
色々な人の色々の意見が聞けて深まりました」

「今日の講義で、学んだことや印象に残ったことに
ついて、いろんな人の考えを聞けて良かったです。
こうやって、色んな人と意見交換をしたりする場って、
本当に大事だなと、今日改めて思いました」

「今日は色んな人の意見が聴けて、楽しかったです。
労働学校が終わるのはさみしいです」





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2008年11月21日 (金)

主権者は君だ!

きのう(20日)は、76期岡山労働学校の
第7講義でした。参加は17名。

テーマは、「
主権者は君だ!-憲法どおりの社会をつくろう
でした。講師は私が担当しました。


Dscn4888 今期は、毎回のように、
 通し受講をしていない人が
 ひょっこり参加することが
 あります。きのうも2人、
 飛び入り参加でした。

 通し受講は19名ですが、
 参加人数でいうと、40人
 ぐらいになるのかなぁ。

「学ぶ場」として労働学校が定着している
証しなんだと思います。


講義は、憲法どおりでない社会になっているのは
なぜかという側面から、自民党政権の最近の
改憲に動きと流れをみながら、
この国の政治に、「憲法を守る意志」がまったくない
ことが、全体の雰囲気にも大きく影響している
ということを話をしました。

また、「憲法を暮らしの中に生かそう」というスローガンを
かかげた60年~70年代の革新自治体の話もしてみました。

そして、今の日本の政治のバックにいるものとして、
財界の政治支配、その具体例として、経済財政諮問会議、
政党通信簿の話を具体的資料を示して話をしました。
そして、対米従属の異常な姿も。

次に、改憲の流れをとめたのは国民の運動であったこと、
7000をこえた「九条の会」の広がり、そのなかでも、
今年になってできた、「教育・子育て九条の会」
「子どもの本九条の会」「渓流九条の会」などを紹介して、
九条の会のもつ意味を話しました。

余談として、ジュリーこと沢田研二さんが、
「我が窮状」という歌をNHKで歌ったこと、
その歌詞の一部を紹介して、知識人・文化人・芸能人などが、
「9条を守ろう」を声をあげていることも紹介しました。

最後に、1人ひとりが主権者として成長するために、
憲法の理念をフィルターとして社会や目の前の現実をみること、
朝日茂さんの生き方から何を学ぶのかということ、
そして「ことば」への信頼を取り戻すためにも、
徹底的な学習と、言葉の力を私たちがつけていくことの
大切さを語ってみました。



【参加者の感想】

「経済財政諮問会議が、そんなにおおっぴらにやって
いるってことにびっくりしました。やっぱりお金持ちの
人に有利な社会なんだなーと思った」

「憲法どおりの社会になるため、するためには、やはり
ひとりひとりが主権者としてかしこくなることが大切だと
痛感した。でも、どういう方向や価値観で学ぶかで向く
方向も大きく変わるのだと思う。自ら学ぶことを大切に
していきたい」

「9条だけでなく、25条も素晴らしい。でもそれ以外の
条項だって、とても価値のあるもの。それらを『ことば』
としてとらえ、それが最高法規として定められている
という背景にせいいっぱい思いや考えを、また『ことば』
でめぐらすプロセスを、しっかりと大切にしていきたいと
改めて思ったし、それには独習が不可欠だとチクチク
感じました。精進精進~」

「知れば知るほど憲法は奥が深いなと思うと同時に、
自分は学習が足りないなとすごく感じました。これからは、
本を常に持ち歩こうと思いました」

「憲法は頭で理解するだけではなく、行動することが
大切。憲法を生かして、活動するいろいろな人の顔が
浮かんでくる学習会でした」

「これからの時代、“言葉”が通じるかどうか、とても
大きなことだと思っている。インプットするだけでなく、
アウトプットを試すうえでも、言葉を磨きたい」




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2008年11月14日 (金)

労働学校講師デビュー

きのう(13日)は、76期岡山労働学校の
第6講義
「人間らしく働くために-27条・28条をたかくかかげて」
でした。参加は16名。

講師は、県医労連の書記次長で、
学習協の事務局次長もしている岩本陽輔さん。
30歳の若手講師として、労働学校初お目見えです。


Dscn4887
 講義全編にわたって
 パワーポイントを使っての
 お話でした。
 よくできたグラフなど、資料も
 豊富で、とてもわかりやすい。
 準備に時間かかったろうなぁ。
 感謝感激。


岩本さんは、自分も入職1年目のときに
誘われて労働学校を受講したこと、
学ぶことはほんとうに素晴らしいということを
力説されてから、講義を始めました。

講義は、27条の人間らしく働く権利、
28条の団結権の話を中心に、
「人間らしさとはどういうことだろうか?」という
疑問も投げかけながら、
現在の政治が働く貧困層を生み、
医療を壊している状況についても説明されました。

水曜日の医労連の統一ストの話、
蟹工船の話など、話題も豊富でした。

そして最後に医療生協の職員時代に
研修のときに出会った人の話、
生活保護を受けている人の家に伺ったときの衝撃の
話から、医労連、労働組合の役割を語りかけ、
最後は岩本さんの“熱”が参加者に
びんびんと伝わる内容でした。

ふだんは“おとなしめ”の岩本さんは、
講義になると“熱い男”に変身します(笑)。
そして、よく勉強しています。すばらしい。



以下、参加者の感想です。


「岩本さんには何度かお会いしたことがありま
すが、意外とというか、熱のこもった講義でした」

「人間らしく働くこと=人間らしく生きること。本当
にその通りだ!!と思いました。自分も労働組合
に属する中で何ができるのか、何をしないといけ
ないのか、しっかり考えて学ばなければいけない
と改めて感じ、反省し、はげましてもらった様に思
いました。みんなが安心して働きつづけ生活でき
る社会を目指していきたいです」

「パワーポイントを使っての講義はとてもわかり
やすかったです。岩本さんの最後の思いを聞いて、
絶対、民医連の看護師として働きたいという思い
がより強くなりました」

「『人間らしくはたらく』、この人間らしさとは、どうい
うことなのか・・・みんなで話しあってみたいですね。
好きな仕事ができている人はどのくらいいるんだ
ろーと考えてしまいます」




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2008年11月 7日 (金)

24条は盛り上がる

きのう(6日)は、76期岡山労働学校の
第5講義「
24条の成り立ちと意味-男女平等の課題を考える
でした。参加は盛り返して17名。
講師は私が担当しました。


Dscn4883

 グループ討論の様子。

 24条の話は、
 自分の体験で話せるので、
 とても盛り上がります。
 話がつきないようでした。


24条をめぐっては、さまざまな角度からの
切り口が考えられますが、
主にはベアテさんの話と、
経済的な女性差別の話をメインにしたつもり
だったのですが、
みなさんの関心はジャンダー問題に集中した
ようであります。

風邪と準備不足で、言い忘れたことが
山ほどあり、「あーしまったぁ」と後悔した
夜でありました。


以下、講義の概要です。

 第24条

 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有
  することを基本として、
相互の協力により、維持されなければならない。

  ②配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び
  家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳両性
  の本質的平等
に立脚して制定されなければならない。

 第14条

 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的
  身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、
  差別されない。(2項、3項は省略)



一。24条の成り立ち-ベアテ・シロタのたたかい
 
1。憲法制定までの経過
  
1945年 8月15日 終戦、日本は連合国(GHQ=実質はアメリカ)の
               占領下に。
        
9月27日 幣原首相、マッカーサー元帥と会談。「5大改革
               指令」を受ける。
       
10月27日 憲法問題調査委員会第1回総会。松本烝治国
               務大臣を中心に草案作成作業に着手
  
1946年 2月 1日 毎日新聞、日本政府案をスクープ。GHQ民生局
               毎日スクープを翻訳、到底受け入れられないと
               注釈をつけマッカーサー元帥に報告。
        
2月 2日 ホイットニー民生局長、マッカーサー元帥にGHQ
               での憲法草案作成について意見上申。
        
2月 3日 ホイットニー民生局長が、ケーディス大佐らに民
               生局による草案作成を命令。
        
2月 4日 民生局員25人を各小委員会に分け、草案執筆
               作業に着手。
        
2月12日 GHQ案最終稿完成。マッカーサー元帥に提出、
               承認を受ける。
        
2月13日 ホイットニー民生局長ら外務大臣官邸に出向き、
               吉田外務大臣、松本国務大臣らに、草案を手渡す。
        
2月22日 幣原首相、マッカーサー元帥と会談。日本政府、
               
GHQ案受け入れを閣議決定。
        
3月 4日 日本政府修正案をGHQに提出。対訳検討に入る。
        
3月 5日 修正案を否定され、GHQ原案で対訳作業を徹夜
               で完成。
        
3月 6日 日本政府の憲法改正草案発表。マッカーサー元
               帥直ちに承認表明。
        
4月10日 第22回総選挙(はじめての普通選挙)
        
6月20日 第90回帝国議会衆議院本会議に「帝国憲法改
               正案」提案。
               
この間の議会論戦でさまざまな修正。
       
10月29日 衆議院本会議で可決成立。
       
11月 3日 「日本国憲法」公布
  
1947年 5月 3日 「日本国憲法」施行



2。ベアテ・シロタ・ゴードンさんのこと
 
◇日本での10年間(5歳~15歳)の生活
  
*日本の女性の姿をよく知っていた
 
◇GHQ民生局のメンバーとして再来日(22歳)、そして・・・。

   
「私は、自分の名前が読み上げられた時、『これは凄いことになっ
   た!今、私は人生
のひとつの山場にきている』と感じた。…全力を
   尽くしてあたらねばならないという、
強い使命感が、私の沸き立つ
   ような興奮を抑え、冷静にさせていた」

   
「毎日スクープ(日本政府の考えていた案)…その中には女性、母
   親、家庭、児童と
いう言葉は全く発見できなかった。私は、女性が
   幸せにならなければ、日本は平和に
ならないと思った。男女平等
   は、その大前提だった」

   
「私は方針を立てた。まず日本の女性にとって、
どんな条項が必
   要なのか?そのためには、手本に
なる憲法を見つける必要があ
   ると思った。…外出
許可を貰って、ジープで都内の図書館や大学
   を巡
った。…アメリカ独立宣言、アメリカ憲法、マグ
ナカルタに始
   まるイギリスの一連の憲法、ワイマ
ール憲法、フランス憲法、スカ
   ンジナビア諸国の
憲法、それにソビエト憲法…」

   
「英語、フランス語、ロシア語、ドイツ語、スペイン語、日本語。私
   は自分が読める
六か国語を駆使し、人権に関する条文で役に立
   ちそうな箇所を、片端から抜き出しメ
モをつくった」

   
「私は、各国の憲法を読みながら、日本の女性が幸せになるには、
   何が一番大事かを
考えた。それは、昨日からずっと考えていた疑
   問だった。赤ん坊を背負った女性、男
性の後をうつむき加減に歩
   く女性、親の決めた相手と渋々お見合いをさせられる娘さ
んの姿
   が、次々と浮かんでは消えた。子供が生まれないというだけで離
   婚される日本
女性。家庭の中では夫の財布を握っているけれど、
   法律的には、財産権もない日本女
性。『女子供』(おんなこども)と
   まとめて呼ばれ、子供と成人男子との中間の存在で
しかない日本
   女性。これをなんとかしなければいけない。女性の権利をはっきり
   掲げ
なければならない…」
       
(ベアテ・シロタ・ゴードン『1945年のクリスマス』、柏書房)

  
◇彼女が考えた条項(資料⑫)

  
◇ドラマチックな憲法の制定過程


    「これらの条項が、どんな資料から引用され、ベアテさんの胸中
    でどう組み立てられていったのか、そして文案がいかに無残に
    カットされていったかのプロセスは、まさに1つのドラマである。
    それは言い換えれば、女性の権利をめぐって展開された、女
    性の執念と男性優位社会との戦いでもあった」
       
(鈴木昭典『日本国憲法を生んだ密室の九日間』、創元社)



二。24条の意味
 
1。「家」制度の否定
  
◇戸主を中心とする戦前の「家」制度の否定
   
*戸主(男)は、「家」の統率者であり、財産は戸主に継承され、
    家族構成員の家籍変動に対する同意権、居住指定権、入籍
    の拒否及び家籍からの排除権をもっていた。つまり婚姻や離
    婚、養子縁組には、戸主の同意がなければ行なうことはでき
    なかった。また、子の親権は戸主、すなわち父親にあった。

   
*現民法にも、その当時の残滓(ざんし)があり、夫婦別姓問題
    など社会的な課題となっている。

  
◇家族のなかの「個人」と「両性の平等」を何よりも尊重する

 
2。ジェンダー視点で24条の積極的価値を考える
  
◇ジェンダーとは、社会的・歴史的につくれた男女の「役割」「資質」
   
*「男らしさ」「女らしさ」・・・あなたはどう考えますか?(資料⑫)

  
◇男性支配の否定その①「家庭内暴力」
   
*現在日本には、夫などから「命の危険を感じる程度の暴力」を
    受けている女性が、
180万人いると推定されている。
   
*2001年に制定されたDV(ドメスティック・バイオレンス)防止法
    は、60年以上前から24条によって要請されていた。
   
*24条は家族という「私的」関係における暴力を否定しているが、
    そのこととの関連で考えると、9条は「公的」な暴力(軍隊や戦争)
    を禁止しているともいえる。戦争におけるジャンダー視点も必要。
    米海兵隊による女性にたいする性犯罪など。

  
◇男性支配の否定その②「経済的格差」
   
*夫婦のあいだの経済的な格差が、家族における夫の支配行為の
    現実の手段となったり、夫の支配を助長したり、可能にしたりしている。
   
*憲法14条は、「政治的、経済的、社会的関係」すなわち公的領域
    における性差別を禁止している。



三。男女平等の課題-21世紀は女性の世紀に
 
1。女性差別撤廃条約を起点とした、女性の社会進出の時代へ
  
◇女性差別撤廃条約(1979年)とは(資料⑤~⑧)

  
◇職場での平等を確立する問題
   
*同一労働同一賃金
   
*均等待遇(雇用にかかわるすべての問題での平等)
   
*「間接差別」を認めない(雇用形態の問題など)

  
◇女性の社会進出のための、社会的条件をととのえる

 
2。女性の人権の課題(資料⑨~⑪)
  
◇女性の仕事をめぐって
  
◇現代日本の経済社会のあり方が強い規定要因に
   
①女性の手から仕事(経済的自立の条件)を奪い、女性を家庭に
    追いやる力。
   
②働き続ける女性に対しては、彼女たちを低賃金に追いやる力

    
→これによって生まれる男女の経済的格差が、家庭の中に
     男性優位を生み出すひとつの土壌となっている。

  
◇主犯は大企業・財界の利益至上主義に
   
*男性を長時間労働、職場へしばりつけることと、「女は家庭」は
    結びついている



さいごに:21世紀は、女性の能力が全面的に花開く時代。
      
男は敵ではなく、「誰もが人間らしく生き、働ける社会」を
      目指してともに歩み、たたかうパートナー。



以上。


受講生の感想。

「24条の『男女』ではなく『両性』って書いてあることに

初めて気づきました。あたしは、両親に女の子らしく
しなさいと言われて育ったので、ジェンダーに興味が
ないわけではないのですが、もっと考えていかなくては
ならないんだなぁーと思いました」

「普段の何げない会話の中で『女だから…』『結婚した
から…』とか...なんかひっかかるなーと思うことが
あります。まだまだ24条の目指す社会ではないけど、
ずっとベアテさんや先輩方が闘ってきたように、これ
から自分が変えていくんだ、という志で暮らしていきた
いと思います」

「今回の講義はとても興味深く聞くことができました。
ベアテ・シロタ・ゴードンさんは22歳で“両性の平等”
という偉大な憲法をつくって、すごいと思いました。
ジェンダーにとらわれない生き方をしようと思っても、
周りの目を気にしてしまう」

「男女平等とは、大切な仕事だと思っているけど、自
分の身についているかというと、意識できていない事
の方が多いように思った。『ジェンダー』という言葉は
よく聞くけど、学校現場等での方向性は疑問に思う
ことが多いナと思う。そこだけにとらわれないという
ことが大切なんだと学んだ。社会保障も不可欠!」

「24条の成り立ちの話が聞けて、大変良かった。ジェ
ンダーの視点の重要性がわかった。もっと女性が社
会進出できる世の中をつくっていきたい」






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2008年10月31日 (金)

命の格差とたたかう

きのう(30日)は、76期岡山労働学校
第4講義でした。参加は12名と低空飛行のままでした(涙)

きのうのテーマは「
命の格差とたたかう-25条を活かす」。
講師は、医療ソーシャルワーカーの米田信敏さんでした。


Dscn4872

 米田さんは、
 岡山社保協の事務局長も
 されています。





講義では、米田さんの職場のリアルな事例を
あげながら、25条どおりではないこの国の
実態、医療制度、社会保障の歴史、税金の使い道まで、
かなり幅広くお話が展開されました。

青年や高齢者の貧困、子どもの貧困、
格差の現実など、なかなかしんどい内容
でしたが、米田さんのときおり冗談を交えた
お話で、とても充実した学習となりました。

「総選挙は、25条を活かす政治を実現する
大きな一歩」としめくくられました。



講義の感想。

「とてもわかりやすい話でした。看護師をめざす
自分にとって受けれる医療をお金があるなしで
制限されるということは、許せないことだと感じ
ました。もっと憲法について勉強しなくちゃいけ
ないなと感じました」

「具体的な事例の紹介が良かったです。アンテ
ナを高く広く持ちたいと思います。数字で説明し
てくれたのもわかりやすく納得できるものでした」

「久しぶりの労働学校でしたが、まさかこんな
楽しいとは思いませんでした。講義の感想は、
リアルな事ばかり、フムフムと聞いていました」




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2008年10月24日 (金)

活憲の視点で読もう

きのう(23日)の夜は、
76期岡山労働学校の第3講義
参加はまたも減って12名!
入れかわりたちかわりメンバーが変わっています。
みんな忙しいんだろうなー。

テーマは、「
憲法の全体像をおさえよう-活憲の視点で」。
講師は私が担当しました。


Dscn4871
 講義終了後の
 討論グループのひとつ。

 笑いがたえません。




講義の概要は、以下のような感じです。



一。活憲の視点で憲法を読むとは?
 
1。伊藤千尋『活憲の時代』(シネ・フロント社)より
  
◇憲法の冊子を買ったベネズエラのお母さん
   
「憲法を知らないで、どうやってたたかえというのか。憲法を
   知らずに、どうやって生きていくのか」
  
◇大統領を憲法違反で訴えたコスタリカの大学生
   
「コスタリカでは小学生でさえ憲法違反の訴訟をしている。
   大学生が憲法違反の訴訟をして何が不思議なの」

 
2。憲法の読み方は、人それぞれでいい
  
◇その人のおかれた環境や立場によって、条文や言葉の重みに
   色合いがつく
   
*こだわりの条文をつくる(ソラで人に語れるぐらいの)
   
*「この条文を必要としている人」へのイマジネーション

  
◇共通する点をおさえることも大事
   
*自己流であると同時に、先週の講義のような歴史的背景や
    骨組みをきちんとつかむ



二。憲法の全体像をつかまえる
 
1。「最高法規」は憲法の自己紹介
  
◇長久独自の読み方の紹介

 
2。第三章「国民の権利および義務」が憲法の柱
  
◇日本国憲法の人間観

 
3。選挙が近いので…主権者としての憲法の読み方も





以上。



参加者には、コスタリカの話が印象深かったようです。
何人かの感想です。


「憲法講座はやっぱりおもしろいと思いました。
おもしろいというのは、読めば読むほど中身が
深くて、よく出来ているということです。コスタリカ
の人たちが、日常的に憲法を生かしていること
は初めて知りました。日本は、憲法を日常的に
生かせる制度が必要だと思いました」

「世界(コスタリカやベネズエラ)の話は、ほんと
おどろきました。日本ではありえない事だと感じ
たし、コスタリカの小学生の話は、憲法を知らな
いとできないこと!はたして、日本の小学生、中
学生、高校生・・・社会人と、どれだけの人が憲
法を身近に感じて生活しているだろうか。今日の
話を聞いて、まず、憲法に興味を持ち、学びた
い!と感じました」

「憲法っておもしろいんだと思いました。読み方に
よって、見方によって、おもしろい。憲法ってすご
いな~」

「憲法の条文1つ1つに興味がわいてきました。
大変おもしろいです」



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2008年10月17日 (金)

歴史のなかの日本国憲法

きのう(16日)は、76期岡山労働学校の
第2講義「
歴史のなかの日本国憲法」がありました。
講師は、労働学校の常連講師である、
元高校世界史教諭の徳方宏治さんでした。


Dscn4862

 参加はまたも
 イマイチの13名。

 来週こそは…!





が、講義はやっぱり面白かったです。
世界史の授業のようで。

徳方さんは、
憲法の世界史的骨組みを歴史にそって
説明され、権力者をしばるものが憲法の本質
ということがわかりやすく理解できました。

また、この憲法は、アメリカ占領軍によって
草案がつくられたことは事実だが、
その背景に日本国民の脈々と受けつがれてきた
たたかいや思想の歴史、また戦後直後には
「憲法研究会」による憲法草案要綱などがあり、
単純にアメリカがつくったものとは言えない、
ということが説明されました。

また、9条の世界史的背景にもふれられ、
カントの「永遠平和のために」や、
9条につながる日本の平和思想の流れなども
強調され、参加者はあらためて日本国憲法の
奥深さにふれることができました。


以下、参加者の感想をいくつか。


「基本的人権の本質ということで憲法の
歴史や成り立ちを学んだ中で、いきなり
出来るものではなく歴史の流れや様々
な人の想いの中から生まれてきたもの
なのだと思いました。大切なものを守り
つづけるために何をしたらよいのだろう
と考えた」

「憲法は、長い歴史の中のたくさんの人
民の闘いから、うまれてきたということを
学びました。『憲法9条の思想水脈』は、
ぜひ読んでみたいです」

「高校の時、世界史を必死に勉強しまし
たが、今回、憲法の流れという視点で
学ぶことができたため、新鮮な感動を
覚えるとともに、偉大な先人たちに感謝
したい」





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2008年10月 9日 (木)

まずは読もう、ということで

今日(9日)は、76期岡山労働学校の第1講義。
「まずはみんなで考えよう-私はこの条文に注目!」
でした。参加はイマイチの14名でした。
みなさんあれこれの都合があったようであります。

今日は講義形式ではなく、
私の大事だと思う条文や、これは!と思う条文を
選んでもらって模造紙にペタペタはり、
みんなであーだこーだと話をしようという回でした。
最後にグループごとに発表をしました。

なかなか白熱トークだったグループもあったようで、
それぞれ憲法への思いが出た討論だったと思います。


Dscn4836
 これは
 みんなうつむいて
 書いている写真
 ですが、
 もっと楽しく活発
 だったんですよ。




後半は自己紹介交流をして、
今期もみなさんなごやかに打ち解けた
ようであります。
今後が楽しみです。




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2008年10月 3日 (金)

憲法9条が世界を変える

きのう(2日)は、76期岡山労働学校「活憲教室」
入学式があり、45名が参加しました。

記念講演は、東京からわざわざ来岡された、
かもがわ出版東京オフィス所長の松竹伸幸さん。

「憲法9条が世界を変える」というテーマで、
90分にわたり、お話をいただきました。


Dscn4830

 松竹さん。

 非常に
 理路整然と
 お話をされます。
 すごいです。





Dscn4833
 なんとか40名は
 こしました。
 青年比率は半分ぐらい。

 広島からわざわざ
 この講演のために
 こられた方も!


松竹さんは、
「憲法を守ろうと語っていくには、自分の体験や
考えにもとづいて、自分の言葉で語っていくことが大事」
と切り出されたあと、

「憲法9条は理想だから守らねばならない、という考え方も
あるし、そうだと思うが、今日の話は、憲法9条が今現実に
果たしている役割や、力をもっていることを、3つの問題で
紹介していきたい」と述べられ、

1、人の命を奪う武器を規制している
2、対テロ戦争を終結させる力をもつ 
3、国連の平和ルールを現実化する力もある

という側面から、具体的な資料にもとづきながら、
非常にリアルに、説得力のあるお話をしていただきました。

小型武器の規制問題で日本が果たした役割や、
アフガンの武装解除で力を発揮した伊勢崎賢治さんのお話、
紛争地をはじめ、国際社会で9条が求められている問題など、
参加者は、初めて聞く話も多く、
大きな刺激を受けたようでありました。


以下、何人かの感想を紹介します。


「『日本人は好戦性がないことが、9条のつくりだした体臭
である』という伊勢崎さんの言葉がスゴイと思いました。
和平の道の中でイニシアチブをとれる要が日本であることを
再認識するとともに、自身の問題意識を強くした」

「自分の中では9条は大切だし守っていきたいという強い
想いは持っているのだけど、その意味や世界の中での
9条を持つ日本の役割など、どうして必要なのかという所を
自分の中でおとし切れてなかった様に思います。
 でも、日本が、日本人が戦火の中で和解や支援に役に
立てていることが知れてうれしく思いました。9条を守る国、
9条を世界平和に活かせる国に日本がなることの第1歩は、
まず、私たちひとりひとりが自分で判断し、自分で行動できる
ために、本当のことをきちんと学び、そういう力をつけていく
事が世界平和のための小さな確実な力になれることかなと
思います。とても勉強になりました」

「今まで聞いたことのない9条の威力を具体的な中味を聞か
せていただき、とても感動しました。何としても9条を広げ
守りたいと思います。世界平和のために」

「松竹さんの講演はとてもわかりやすかったです。改めて、
9条の大きさなどを知ることができて良かったけど、まだまだ
憲法について、9条について勉強不足だなと感じました。
だけど、今回の松竹さんの講演がとてもよかったです」

「今まで9条の学習というと、過去の戦争体験の悲惨さや
追体験を学び、感じる事から平和の尊さを追求、目指す
目的でしたが、今日のお話は、実際に9条が役割を果たし
てきた事実を知ることができ、相手に話す上でもその一つ
一つが、すごい発見であり、伝わるものではと感じました。
自ら学ぶ分野が増えた気がしました」

「憲法9条の輝く魅力に世界が注目し、日本は身近すぎて
気づいていないのだと思った。夢ではなく、本当に現実に
力を持っているということを、いろんなお話のなかで感じた。
9条はキラキラ光ってる! 世界の平和さえも担保する
9条の力に感謝。9条を守り、生かすことを通じて、やっぱり
やっぱりその恩返しにつなげていきたい」

「9条のもつ力を感じた。世界に誇れる、素晴らしいものだと
思った。軍事力ではなく、9条を活かしていくことで世界は
変わるんだと思った」

「9条は素晴らしいという言い方ではなく、世界の平和の
ために何が必要で、求められているかという点で、大変
勉強になる内容でした」



講演のあとの質疑応答でも、
いろいろ面白い、しかし難しい質問でしたが、
松竹さんは非常にわかりやすく答えられて
いて、さすがと思いました。

その後、労働学校の受講の訴えがSくんからあり、
なかなかホンワカした訴えで、これも評判でした。
が、今期は、なかなか運営委員会の体制も弱く。
募集も苦戦していて、通し受講生は現在20名です。

しかし、「活憲教室」の入学式にふさわしい、
すばらしい内容の講演で、
これからの学びに弾みがついたと
思います。本もたくさん売れました。

松竹さんありがとうございました。


受講生は終了後、有志で“なごみ”(喫茶店交流)へ。
私は、松竹さんのご接待(笑)で近くの居酒屋へ。
これまた有意義な時間となりました。
ありがとうございました。





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