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2008年11月26日 (水)

青年部って?

きのう(25日)の晩は、倉敷医療生協労組の
みんなの学校の4回目(最終回)でした。

テーマは、
労働者と労働組合の視点-要求?団結?青年部?」でした。

20081125193816
 参加は4名。
 残念ながら最終回も
 だいたい同じメンバーでした(笑)
 でも、声かけをしての結果
 ですので、おつかれさまです。


講義では、労働組合の社会的役割や、
青年部とはそもそもどんなものか、という
話がメインになりました。

講義終了後は、いろいろ組合活動の
状況や苦労が話し合われ、
今後の「みんなの学校」の方向性についても
少し検討しました。

ともあれ、学習の場が継続的に必要、ということでは
認識は一致しています。地道にがんばりましょう。

参加されたみなさん、おつかれさまでした。




以下、講義の概要です。




一。あたりまえすぎる存在だから、見えないことがある
 
1。『おぼえていろよ、おおきな木』(佐野洋子)
 
 ◇あたりまえの存在ほど、ありがたみが見えにくい。
    否定面ばかりが目につく。
  
◇署名はあるわ、集会はあるわ、団体交渉、会議、そして毎月
    天引きされる組合費…
   
*「おぼえていろよ!」と切り倒す前に
   
*もし、労働組合がなかったら、どうですか?

 
2。労働組合を「つくる」って?
  
◇*『仲間がいるからがんばれる』(『学習の友』95年1月号)より



二。では、労働組合とは、そもそもなんでしょうか
 
1。その役割
  
◇人間らしく生きるため、人間らしく働くため
   
*資本主義社会のなかで、資本家(経営者)と、労働者は、
    お互いの存在がなければお互いが存在できない関係に
    あるが、利害は本質的に対立する関係にある。
   
*そして、労働者は、資本家と比べれば、圧倒的に立場が弱い
    
→自分たちの生活、労働条件の向上、仕事の質の向上の
     ために“たたかう”組織。
これが出発点であり、基礎となる。

  
◇労働組合の役割を考えるとき
   
*1人称の幸福(人間らしさ)追求-自分
   
*2人称の幸福(人間らしさ)追求-家族や友人、知人、職場の仲間
   
*3人称の幸福(人間らしさ)追求
                  -知らない人だけど、同じ人間、同じ労働者

     
「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする
    権利は、これを保障する」
         (日本国憲法第
3章「国民の権利と義務」のなかの第28条)

     
→日本国憲法は21条で「結社の自由」が保障されている。そして
      さらに、労働組合だけに、28条でこうした「特権」があたえられて
      いる。なぜか?
     
→他人のために自分の時間をつかうのは、“自分の時間が奪わ
      れる”ことか?
     
→他人の不幸せを“ほっとけない”と思える感性。人間や労働組合
      の本質。

 
2。“ことば”への理解
  
◇「組合用語」をあらためて考える
   
*だんけつ?
   
*ようきゅう
   
*だんこー?
   
*さ、さ、さ、産別統一闘争?????



三。では、青年部って?
 
1。青年部が、青年部らしくあるためには…

    
「私たちは、どんなことにしろ、そのものの意味を知らなけ
    れば、それを大切にしたり愛したりすることは出来ない。現
    実を理解しなければ、それを愛し、そこに働きかけてゆく人
    間の歴代の努力のうけつぎ手として今日生きているよろこ
    びや感動を味わうことも出来ない。知は愛の母、というレオ
    ナルド・ダ・ヴィンチの言葉は真実にふれている。現実を知
    るということと、現実はこんなものだと分るということとは全く
    別である。こんなものなら、どうして現実はこんなものとして
    しか現れないか、こんなものである現実に飽かず何故人間
    は営々と努力しているか、そこにまでふれて理解しなければ
    なるまい。周囲の世相が急流のように迅(はや)ければ迅い
    ほど、私たちの知識や理解力は深められなければ、やって
    行けなくなって来ていると思う」

                    (宮本百合子「若い娘の倫理」)

   
*青年部は、“労働組合の”青年部、ということに大事な意味がある

 
2。労働組合青年部の役割をいくつか整理すると
  
◇青年職員の労働条件、人間らしい生活のために行動する。青年
   職員のなかで、あてにし、あてにされる関係をつくりだす。要求実現。

  
◇徹底的に「学ぶ」。労働組合のこと。主権者として成長する学習。
   専門職としてのレベルアップ。しかし、仕事の学習は別にして、社
   会のしくみとか平和問題とか、労働組合の学習は、自然発生的に
   は青年の「要求」とはなりにくい。意識的に持ち込む。

  
◇自分の職場だけでなく、青年労働者全体を視野に入れ、人間が
   大切にされる社会や平和の実現のために組織の力を発揮し、団
   結(新しい力を生みだす)をひろげていく。

   
【青年部が輝くための基礎的活動】
   
*青年職員の不満や悩み、願いを「聞く力」「受信する力」
   
*そしてそれを「要求」へと高める力
    
・「聞く力」の基礎は調査活動(労働時間や有休チェック、パワハラ
     チェック、「やりたいこと」「仕事の悩み」なんでも書いてアンケート
     など。ときには直接調査も)
    
・労働条件や社会的課題に対しての「願い」。専門職集団としての
     要求も。
    
・ほんねトークを意識的につくりだす

  
◇レク活動の位置づけについて
   
*「集まる」ことの大切さ。敷居が低い。肩ひじはらない交流。
   
*ただし、レク活動に比重が傾きすぎると、逆に結集が広がらない

  
◇労働組合運動に、新しい文化を創りだす青年部に
   
*いつの時代でも、新しい文化をつくりだす中心は、若い世代
   
*労働組合運動も人間集団の集まりである以上、広い意味での
    文化が発生する。先達の歴史を受けつぎつつ、新しい活動のあ
    り方、スタイル、外見を創りだすことが、多くの青年の感性に響
    く活動となり、共感の幅が広がる。



さいごに:「納得と共感」、そして「感動」が、青年部を輝かせる力



以上。





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コメント

本を紹介させて下さい。m(__)m

トヨタの闇―利益2兆円の「犠牲」になる人々
渡邉 正裕 林 克明【著】

ーー以下紀伊国屋書店のnet版からコピペ

実は「プチ北朝鮮」的な顔を持つ、日本が誇る世界企業トヨタ。
ひた隠しにしている犠牲者の惨状や、広がる「反トヨタ世界キャンペーン」の実態を、独自に入手した資料とともに公開、警鐘を鳴らす。


第1章 トヨタの本質はなぜ報じられないか―広告料日本一の圧力

第2章 トヨタの社員は幸せか―職場環境の実態(トヨタの働きやすさ評価;トヨタで死んだ30歳過労死社員の妻は語る;闘う労組「全トヨタ労働組合」委員長は語る)

第3章 トヨタ車の性能は高いのか―実は欠陥車率99.9%

第4章 下請け社員を苦しめていないか―「自動車絶望工場」のトヨタ下請け(過酷勤務とパワハラでうつ病になったデンソー社員;トヨタ系列「光洋シーリングテクノ」の偽装請負)

第5章 世界での評判―広がる反トヨタキャンペーン(世界45カ国で「反トヨタ世界キャンペーン」;「世界のトヨタ」工場でストリップショー、「触れ合い」活動で女性にお触り;フィリピントヨタ労組委員長が語る勤務中全身火傷社員の解雇)


第2章では、過労死事件が起きたときに、トヨタの労組が全く動いてくれなかった様子が詳細にかかれてます。(逆のほうには動いたようですが)

第5章では、レク活動として、ストリップショウ(動画がネットで全世界に広まったそうです)をして労働者の団結を防いでいたとか

僕の幼稚な文章で紹介になったかどうか、分かりませんが、読んでみてください

投稿: カゲ茶 | 2008年11月26日 (水) 23時49分

トヨタのことは、いろいろな角度から勉強したいと思っています。

項目の内容だけでもすごいですね。
ありがとう。

投稿: 長久 | 2008年11月27日 (木) 09時02分

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