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2008年11月 1日 (土)

哲学はおもしろい

きのう(31日)の晩は、倉敷医療生協労組の
みんなの学校の第2回目。
参加は5名と浮上しませんでしたが、
なかなか濃厚な学習会となりました。

きのうのテーマは、
「サラバ、決めつけ・先入観-ものの見方の出発点」。


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 私のお気に入りの絵本、
 「わたし」も使ってみました。




話のあとの討論では、いろいろと
面白い論議ができたと思います。
「事実をどうみるか」「情報のとりかた」
「変化に気づく感性」「人の見方」などなど。

『慰安婦』本も2冊売れました。



以下、講義の概要です。



一。最近読んだものから
 
1。週刊東洋経済『医療破壊』特集(11月1日付)
  
◇特集内容もすごいが、「編集部から」のひと言に注目したい
   
*「物事を直視することからしか解決方法を探れません」
    「あくまで現実にこだわり続けます」(風間さん)

 
2。日本軍「慰安婦」問題をめぐって
  
◇「事実を知る機会を失ってしまうと、考えることすらできなくなって
   しまいます」
(『女子大生と学ぼう 「慰安婦問題」』あとがき)

 
3。私(私たち)の認識は、ほんとうに対象の真の姿をとらえているのか?
  
◇つねに自分の五感で生の現実をつかみ、考え続ける
  
◇他人のつかんだ事実や考えた理論を貪欲に吸収する
   
*ただし、すべてを鵜呑みにするのでなく



二。なぜ、決めつけや先入観が入り込むのか
 
1。「先入観という便利なメガネ」(臨床心理士・土屋由美さん-資料参照)
  
◇人間の認識過程で「こうじゃないかなぁ」と“あたり”をつける
  
◇「どうせ変わらない」と考えれば、何も努力を必要としない

 
2。たとえば、まわりの「人」をどう見るのか
  
◇血液型性格判断の話-ソワニエ看護学校での、ある学生さんの経験
  
◇ウワサ話-「判断材料のひとつ」程度に
  
◇その人の24時間を知っているわけではない。「いろいろな顔」は知らない。
   
*絵本『わたし』
  
◇相手を「変化する」対象としてとらえる感性

 
3。労働組合や医療生協(職場)にたいして、決めつけや先入観は
  ありませんか?



三。ものの見方をミガクために
 
1。哲学の基本概念をごく簡単につかむ-ものの見方の出発点
  
◇2つの世界観の対立
   
*物資を根源的なものとする立場=唯物論
   
*意識(精神)を根源的なものとする立場=観念論

   
*どちらが大切かということではない

    
物質とは:私たちの意識とは独立に存在し、私たちの感覚の源を
          なし、感覚を手がかりとして、認識できるもののこと
    
意識とは:物質である脳の働き。意識の内容は、外の世界の反映。

  
◇唯物論とは、ものごとの「事実」から出発するものの見方のこと
  
◇ものごとの原因をきちんとつかむ

 
2。関心のウイングをひろげる
  
◇人間、好きな人や対象に対しては関心をもつもの
   
*自分の子ども、好きな人、好きな芸能人
   
*好きな街、自然、風景

  
◇ふだん関心がむかないような人や対象を「観察」してみるトレーニング
   が必要!
   *その際にも、「偏見や決めつけ」に注意を!

  
◇こうした学習会は、関心を広げる最良の場


さいごに:事実をつかむためには努力(時間や労力)が必要
      
そして、事実から遠ざけようとする人たちによって、
      私たちの無知は利用される





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そういえば、航空自衛隊のトップが
とんでもない論文を書いていたことが判明しました。

「歴史の事実」や「真実」と向き合わない人びとが、
この国のそういう立場にいる。恐ろしいことです。

真実を広げるために、学習運動もがんばります。



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