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2008年11月29日 (土)

ことばへの信頼

最近読み終えた本。

『子どもとことばの世界-実践から捉えた乳幼児のことばと自我の育ち』
                      (今井和子、ミネルヴァ書房、1996年)


子どもの発達とか、保育とか、子育て本は、好きで読む。
私にとっては癒し本になっている。
この本も、そんな軽い気持ちで読んだけど、
学ぶところが非常に多かった。

とくに、子どもの発達をことばのかかわりの中で
考えているところが特徴であり、興味深いところ。


「子どもが未知のことばを獲得し語彙(ごい)を豊かにして
いくことは、まさにその子のイメージの世界が豊かになって
いくこと、つまりは、イメージを創る力が育っていくことであ
るのかもしれない」(61P)


「子どもは、おとなのことばを聞きながら、自分と人とが、
ことばによってつながれていることを実感し、ことばへの
信頼を育み、自分を語ってくれるおとなへの信頼を深め
ていきます。そういう意味ではことばへの信頼は、人へ
の信頼につながるのだと思っています」(66P)


「過去、現在から未来へ、時の流れの中で自分が一貫し
た自分であることを自覚できるようになってくると、子ども
たちは、自分の未来(明日)にむけての自分の考え(つも
り)をことばで表現し、そのことばにむかって自分の行為
を方向づけていくようになります」(
72P)


昨年の漢字が「偽」であったり、
振り込め詐欺の氾濫であったり、
極めつけは麻生首相の言葉(思想)の貧困。

ことばへの信頼は、人や社会への信頼につながる。
私たち大人の、「ことば」が問われているのだ。


『いまこそ「資本論」』(嶋崇、朝日新書、2008年)

最近、マルクスや資本論に関わる本を、
一般の書店で見かける機会が多くなった。
これもその1冊。で、パラパラと読んでみて、
面白そうだったので買ってみた。

で、非常にまじめな本である。
資本論を誰にでもわかりやすく解説していきたい、
という思いは伝わってくる。
学習運動も、学ぶべき姿勢である。

「ん?」という箇所があったり、
変革のための書物であるという観点が弱かったり、
資本論への見方がせまいところもあるが、
読んで損はない、と思う。

全三部を新書1冊でかけぬける。
うーむ、ある意味すごい。


『何があっても生きてろよ。』(西谷昇一、サンマーク出版、2008年)

これも本屋で見つけたもの。
期待したほどフィットしなかったけど、
共感できる部分もたくさん。

著書は、代々木ゼミナールの英語教師。
たしかに、こんな講師だったら、人気あるだろうなぁ。


『講座「家族・私有財産および国家の起源」入門』
                (不破哲三、新日本出版社、1983年)

来年のミニ講座の予習。
古典そのものは読んでいたが、こちらはまだだった。

25年前の著書であるので、
その当時の認識の限界がちらほらと。
しかし、面白い。

そして、学ばねばならないものが
恐ろしくあることを認識。やばい。

こうして、自分の「無知さかげん」を自覚するのが、
学習のひとつの側面、だと思う。
知れば知るほど、「知らないこと」が増えていく。
だから、やめられないのだ。





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