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2008年11月12日 (水)

『上田対談集』メモ(下)

『上田耕一郎対談集』(大月書店)メモ、つづき。


「『では
民主連合政府はいつできますか』という質問が
くると、『あなたがたが、あなたがたの職場や学校、町
や村で多数を結集できたときです』とぼくはいうんです

自覚的民主勢力がいるところでまず多数をとるぐらい
にならないと民主連合政府などできっこないんですね。
そういう意味でもこれは共同の事業であり、国民の政
府なんだということです」(40P)

「それぞれの人が、どこで政治にぶつかるかというと、
生活がちがうようにぶつかり方もさまざまです。たとえ
ば砂川の農民が基地拡張問題にぶつかると、あれだ
けの闘争をやりました。自分の生活と社会や政治が
どんなに密接につながっているかということを知るの
は、体験と勉強なんだけれども、そこのつながり方と
いうのが、実際の生活のなかでは幕におおわれてい
てわかりにくくなっています。
その幕を自分でとったり、
人がとってくれたり、幕をとらざるをえない事件にぶつ
かったりということで青年の目ざめがすすんでゆく
。そ
の機会が今の社会は非常に多いといえます」(84P)

「まわりの人たちの多数を獲得するというけど、これは
たいへんですね。一人ひとりの人間は、それぞれの歴
史をもち、それぞれの思想をもち、それぞれの家庭を
もち、希望をもっているわけだから、
そういう個性をもっ
た、それぞれの人の思想を変えるという仕事は、それ
こそこちらも真剣にとりくまないとできないことです

 民青は勉強しないとか、民青にはいるとどうも大学も
落ちそうだとか、これではだれも民青へきませんね(笑)。
民青にはいると政治的な視野がひろくなるし、人間的に
も信頼があり、幅がひろくなる、たたかいの先頭に立っ
て立派に活動するだけでなく、勉強もできる、知識も深
いと、やっぱりああいう人間にならなきゃいかんという
ふうに、民青の活動をすすめていくことが大切だと思い
ます。(中略)労働組合運動でも、そういう政治闘争でも、 
それから生活を守る問題でも、仕事をするうえでも、み
んなに信頼される活動家にならないと、ほんとうに一人
ひとりの人を変える仕事はできません。
 ですからそういう仕事の先頭にたつわれわれは、なか
なかかたいへんなことになる。勉強もしなきゃならないし、
たたかわなければならない。しかし、同時にわれわれだ
けの仕事じゃなくて、いまの世の中が大きく変わってき
つつあるし、いろんな矛盾があわられているわけだから、
その一つひとつの問題を深くとらえて、はじめにいった
ように、それぞれの青年の生活の目標や生きがいが、
じつは日本を変える仕事とむすびついているということ
を、ことばじゃなくて、深くわからせる仕事ですね。そう
いう厚みのある闘争をぜひ組織していってほしいと思
います(117~118P)

ほんとうに言論と思想の力が必要で大事です。現在
の革新統一戦線をつくる、民主連合政府をつくる、日
本の世の中を変えるとかいうのも、けっきょくはやはり
言論と思想の力、理論の力、そういうものを主体とした
運動が媒体になるでしょう。その媒体が、やっぱり『赤
旗』というわけです」(237P)

「視聴覚の媒体機関というのは活字よりも即効性があ
る。しかし
私たちの理論を、体系的にわかっていただく
というためには、どうしても活字媒体でなければなりま
せん
。私たちは、これを基本にすえたいと思います」(239P)

マルクス、エンゲルスのいろんな文献を読んでいくと
ぼくが少なくともそれまでに読んだ、いろんな哲学書や
思想書と比べて、
人間に対する要求がいちばんきびし
いのです
。とにかく、その社会の矛盾を科学的に分析
し、見つめて、それを実際に変革するためにたたかう
ことを、人間に要請する理論、哲学であるわけです

そういうことは、いろいろといままで若い頭で読んだ本
と比べて、いちばん要求するものも高いし、いちばん
包括的な理論だと、抗しがたい力でつよく印象づけら
れました」(245P)





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