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2008年9月30日 (火)

教えるとは 希望を語ること

おととい~きのう、の関東出張は、とてもとても刺激の
多い2日間でした。ということで、詳細はまた。

とりあえず、移動中に読み終えた本。

『フランスの起床ラッパ』
     (ルイ・アラゴン著・大島博光訳、新日本文庫、1980年)


ナチス占領下、フランスの抵抗運動に参加した
詩人、ルイ・アラゴンの詩集。

~~~~~~~~~~~~~
もし もう一度 行けとなら
わたしはまた この道を行こう

ひとつの声 牢獄より起こり
明日の日を告げる
~~~~~~~~~~~~~

で始まる「責苦のなかで歌ったもののバラード」。

そして、

~~~~~~~~~~~~~
教えるとは 希望を語ること
学ぶとは 誠実を胸にきざむこと

かれらはなおも苦難のなかで
その大学をふたたび開いた
フランスのまんなかクレルモンに
~~~~~~~~~~~~~

というフレーズで有名な
「ストラスブール大学の歌」。

いいですなぁ。


『言魂』(石牟礼道子・多田富雄、藤原書房、2008年)


水俣病を見つづけ、文学作品として
送り出してきた(読んだことはないけど)石牟礼さんと、
免疫学者で、01年に脳梗塞により半身不随となった
多田富雄さんの往復書簡。

お2人の、お互いへのこまやかな心遣いが
非常にすばらしい。
こういう手紙を書ける人間に、はたしてなれるであろうか?
生命、現代社会、能のことなどが、豊かに語られています。


『ちゃんと学ぼう!憲法①』(歴史教育者協議会編、青木書店、2008年)
『ちゃんと学ぼう!憲法②』( 〃)


2日から始まる労働学校「活憲教室」のために読んだ本。
①の巻頭の文章をなにげに読んでいて、
「すごい説得力のある文章だなぁ。誰だろこれ」と
思って、ちゃんと最初のページを見てみると、
「小森陽一」とあった。納得しました(笑)。

小森さんは、憲法を学ぶ5つの観点を述べており、
その最後に、「言葉の学習と教育」という点を強調していた。

「この国の世界と歴史的経緯のなかで、一つひとつの言葉が、
どのように使われ機能させられてきたか、ということをしっかり
ふまえることによって、それを現在において『主権者』として
行使することができるのです。
 しかし、そうした言葉の意味や概念を、歪めたり、ごまかした
り、まちがった解釈でねじまげたりする人たちのまやかしと、
つねに正面から対峙しながら、
言葉の正確な歴史的意味を
明らかにしていく
、日常的実践が必要なのです。
 したがって憲法を学習し教育することは、きわめて文学的な
営みでもあるわけです。日本近代文学研究者である私が、
憲法について積極的に発言を続けている大きな理由はここに
あります。
憲法を学習し教育すること、それは人間が言葉を
操る生物であるための実践なのです



①は、条文の意味と現代社会との結びつき編。
②は、教師の方々の憲法授業・実践紹介編です。

どちらもたいへん参考になりました。
さっそく労働学校に活かせればと思います。




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コメント

>>言葉の学習と教育 すごい説得力のある文章だなぁ。(小森陽一)

同感です。。前文があるのは、教育基本法と憲法だけですものね

24条 両性の平等は
『男女』ではなく『両性』という言葉を使用する事により、(縦書きにした場合)男は女より上の立場という雰囲気を防ぐので文学的にみても観ていて美しいですよね

憲法は知れば知るほど、その奥に隠された歴史や文学的美しさに惚れ惚れしますねぇ

投稿: カゲ茶 | 2008年10月 1日 (水) 21時17分

「両性」という言葉を使っている意味を知って
いるとは、さすがカゲ茶さんですねぇ。
ほとんど知られてませんよ。

憲法は学べば学ぶほど発見がありますよね。

投稿: 長久 | 2008年10月 2日 (木) 07時23分

わ~ぃ

ほめられた~(ノ>▽<)ノ

僕が、二十四条の話をしたからなのかはわかりませんが、早速↓

『憲法二十四条 今、家族のあり方を考える』
(植野妙実子、明石書店、2005年)

『格差社会を生きる-男と女の新ジャンダー論』
(杉井静子、かもがわ出版、2008年)

を読んでるところがすごいですよね。

投稿: カゲ茶 | 2008年10月 7日 (火) 01時43分

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