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2008年7月16日 (水)

「シーツの道」に涙

最近読み終えた本。

『小林多喜二 時代への挑戦』(不破哲三、新日本出版社、2008年)

私は、なにをかくそう、小林多喜二は『蟹工船』しか
読んだことがない。
だいいち、プロレタリア文学自体がいまだ縁遠い存在だ。

それは、高校時代に尊敬していた現代国語の
先生が「プロレタリア文学は純粋に文学に徹しきれない
ところがある」というようなことを話してたのが印象に
残っているからだった。「そんなものなのかなぁ」と思った。

私に読書の面白さを教えてくれたのは、間違いなく
この先生で、授業もとても面白くて、大好きだった。
だからよけいに、プロレタリア文学には手を出さない
自分がいた。

それは、いまだに変わらない。
ただ、その先生も「『蟹工船』ぐらいは読んで
おくように」と言っていた。それはおぼえている。

その『蟹工船』が今、驚く売り上げをしめし、
小林多喜二は旬である。

前置きが長くなった・・・。
そんな私なので、小林多喜二の作品はまったく
ノータッチ。「多喜二を歴史のなかで読む」と
言われても、作品がイメージできないので、
「へぇ」、と思うしかなかった。
でも、多喜二のやさしさや、人としての真摯さ、
時代と格闘し、常に今の自分を乗り越えていこうとする
姿勢は、率直にすごいなぁ、と思う。


『憲法九条、あしたを変える-小田実の志を受けついで』
               (岩波ブックレットNo.731、2008年)


2008年3月に行われた九条の会講演会の
講演録。呼びかけ人の方々が、それぞれに
小田実さんのことを語っていた。

でも、私は、べ平連のこと、小田実さんの
著書も、よく知らない。だから、イマイチよくわからない。

三木睦子さんのシンプルだけど、わかりやすい言葉に、
一番共感します。


『野の道往診』(徳永進、NHK出版、2005年)

ソワニエ読書日記14冊目。

いつもながら、この徳永先生の感性は、
心底「すごい」と思う。

NHK「きょうの健康」に連載されたものを
まとめたもの。読みやすい、おもしろい。
いろいろと教えられる。

この本は、いろいろな「道」がでてくる。
その着眼点が徳永先生らしい。

野の花診療所での結婚式、
「シーツの道」の話は、涙がでた。
いいなぁ、こんな診療所。




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