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2008年5月13日 (火)

他人・長寿・崖っぷち

最近読み終えた本。


『他人の中のわたし-精神科医のノートから』
             (中沢正夫、ちくま文庫、1995年)


お気に入りの中沢先生の本。
患者さんとのやりとり、人生模様(?)をていねいに
描いている本で、とても読みやすい。
友人である椎名誠さんの解説つき。


『沖縄が長寿でなくなる日-<食、健康、生き方>を見つめなおす』
           (沖縄タイムス「長寿」取材班編、岩波書店、2004年)


ソワニエ「読書日記」の5冊目。

沖縄の働き盛り男性の死亡率は全国最悪。
男性の平均寿命はかつて全国1位だったが、
いまは急落し、2000年には26位。
食の欧米化(とくにアメリカ型ファーストフード)。外食率の高さ。
とくに40~50代は、全国平均の約2倍の肥満者。
たばこや飲酒への寛容さ。それによる健康悪化。

失業率は全国平均の約2倍。
借金問題で裁判所とかかわった沖縄県民は約1万3000人。
県民100人に1人は深刻な借金問題をかかえている。
農業経営の厳しさから、農家の自殺も多発。
自殺者の割合は、全国で10番目。
福祉や介護の社会的基盤の弱さ。


「癒しの島」と宣伝され、
沖縄ブームは今も過熱する一方だ(私もその1人だが)。
美しい海や自然、「おばぁ」のやさしい笑顔がイメージづけされ、
「あたたかく、やさしい、癒しの島」の現実は、
イメージとはまったく異なる一面をもっている。

加えて、「長寿県」としてもクローズアップされる
沖縄だが、その「長寿」を支えてきたものは
いったい何なのか、これからの具体的課題まで
ふみこんで考える内容になっています。

米軍基地の居座りと経済問題は切り離せないし、
沖縄の現実はじつに複雑な側面をもっている。

気楽に「沖縄移住が夢だ」なんていえないよな~。

目次を紹介。
 第1章「食は、いま」
 第2章「生活習慣の変化」
 第3章「本当に癒しの島か」
 第4章「ゼロからの復興」
 第5章「お年寄りは幸せ?」
 第6章「新しい生き方」



『崖っぷちに立つあなたへ』(落合恵子、岩波ジュニア新書、2008年)

4月に出版されたばかりの
落合さんの最新刊。

内容は、落合さんの青年期の自分史。
親と子、家族、母子家庭での苦労を中心に、
しっとりした文体で綴ります。

相変わらず読みやすい。
そして、「はじめに」でいきなり涙腺がゆるむ。
落合さんのお母さんも、すごい人です。


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