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2008年5月30日 (金)

同じ年なんですよっ

今日(30日)の午後は、ソワニエ看護専門学校へ。
7回目の講義。
今週のハードな仕事が影響し、かなりヘロヘロでした。
が、学生さんは真剣に聞いてくれていました。
ありがたや・・・。

読書日記では、
私の尊敬する医師の1人である、
鳥取の、「野の花診療所」の徳永進さんの
『老いるもよし』という本を紹介。

また、その本の中に出てきた絵本、
『おぼえていろよおおきな木』(佐野洋子)を
使いながら、「あたりまえにそこにある」
「あたりまえにそこにいる」「あたりまえに○○ができる」
ということの意味と大切さを考えてみました。

学生さんはしっかりと
受けとめたようでありました。


本講義は、『君たちはどう生きるか』の4章部分。
浦川君の豆腐屋にコペル君がお見舞にいく話です。

それにちなんで、
「貧困と健康」についてつっこんで話をしてみました。
『健康格差社会』(近藤克則)の話とか、
『学習の友』4月号歯科の先生が書いた
「歯の健康格差」の話とか。


あと、ナイチンゲールの『看護覚え書』の言葉を紹介。
生活環境や労働環境を視野に入れる大切さについて述べました。

「貧しい縫製工や印刷工、その他こういった職業の
人びとが生活のために働く場所
は・・・

「(居住について)貧しい労働者たちは、およそこれ
以上の過密状態は想像できないほどぎゅうぎゅうに
詰め込まれている

「このような場所で、しかも無理な姿勢運動不足
短い食事時間と栄養不足長時間にわたる過酷な
労働
不潔な空気といった状況下にあって、彼らの
大多数が胸部疾患、それもたいていは肺結核で若
死するという事実は、これはいったい不思議といえ
るであろうか? それに加えて、これらの作業には
暴飲という悪い習慣が共通して見られる。人びとは
酒の力を借りなければ
仕事をやりおおせず、それが
彼らの健康のレベルを下げ、身持ちを崩させ、刻々
と、早過ぎる墓場行きへと駆り立てる。雇用者がこ
れらを考慮することは稀である

        
(『看護覚え書』1章、「換気と保温」)



授業では言いませんでしたが、
こうしたナイチンゲールの叙述や観点は、
エンゲルスの『イギリスにおける労働者階級の状態』と
共通していることに気づきます。

おまけに、ナイチンゲールとエンゲルスは、
ともに1820年生まれ。同い年なんです!
すごいでしょ。


授業では、日本の長時間労働が、いかにヨーロッパと
比べて異常か、その長時間労働が健康におよぼす
影響などについても話をしてみました。

あと、「ものを生みだす働きの尊さ」について、
最後に強調して終わりました。


学生さんの感想文は、どれもたいへん
おもしろい。疲れはこれでふっとぶupのであります。



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