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2007年11月27日 (火)

カルタゴ・ナイチンゲール

最近読み終えた本。

『カルタゴ興亡史-ある国家の一生』(松谷健二、中公文庫、2002年)

チュニジア旅の予習。
約700年間続き、古代ローマに跡形もなく滅ぼされた
カルタゴという国家の歴史を学べる1冊。

カルタゴは、現在のチュニジアの首都、チュニスのすぐ北東に位置し、
地中海の交易の中心に位置したこともあり、長い間栄えた。
が、古代ローマとのポエニ戦争の結果、滅ぼされた。
名将、ハンニバルが有名。

本書は、カルタゴの歴史を簡潔にまとめてあるのだけれど、
著者が歴史家ではないためか、どうも緻密さと読ませる力に
不十分さがあるように思う。
が、おおよその雰囲気は学べたと思う。


『ナイチンゲール著作集 第二巻』(現代社、1974年)

著作集の2冊目。

本書に収められているのは、
 *救貧院病院における看護(1867年)
 *貧しい病人のための看護(1876年)
 *病院と患者(1880年)
 *看護婦の訓練と病人の看護(1882年)
 *病人の看護と健康を守る看護(1893年)
 *町や村での健康教育(1894年)
 *病院覚え書(1863年)


当時のイギリスの「貧しい人」の代表格はやはり「労働者」。
ナイチンゲールも、しっかりとそのことを射程に入れています。

「労働者を雇用するものはすべて、
働く人の健康のために
備えをする義務がある」(『救貧院病院における看護』)

「仕事場についていえば、
労働者は健康が唯一の資本で
あることを忘れてはならない
。そして働く場に清浄な空気を
確保する方法を考え出し、それを実現するよう互いに理解
し合うことが必要である
。清浄な空気は健康を保つうえに
主要な作用を及ぼすもののひとつであるからである。
これ
は≪おそらくは≫『労働組合』いやストライキにも匹敵する
価値あるものであろう
」(『病人の健康を守る看護』)


また、ナイチンゲールのほとばしる情熱が感じられる文章も。

「もう一つの危険。それは固定化してしまって進歩しないこ
とである。『進歩のない組織でもちこたえたものはない。』
われわれは未来に向かって歩いているだろうか。それとも
過去へ向かって? 
われわれは進歩しているだろうか、そ
れとも型にはまってきているのだろうか?
 われわれは看
護の未開の文明の入口をやっとまたいだばかりであること
を忘れまい。
まだなすべきことがたくさんある。平凡な型に
はまることはすまい」(『病人の看護と健康を守る看護』)

これは、ナイチンゲール73歳のときの文章である。
彼女の、“情熱を持ち続ける力と能力”には、脱帽するしかない。



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