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2007年11月14日 (水)

哲学する心

最近読み終えた本。

『哲学する心』(梅原猛、講談社学術文庫、2002年)

もとになった単行本は1968年刊。
労教協の二見さんに「これなかなかおもしろいよ」と
以前紹介され、買っておいた。

内容は面白い考察もありますが、
いろいろと異議反論も。
でも、

「外界と自己との絶えざる対話、そしてその対話の
なかに、モノローグではないわれわれの現実哲学が
育っていくのであろう」(23P)

という哲学者のあり方については、まったく同感です。

九条の会の呼びかけ人の一人でもある梅原さんですが、
その人となりを知れる本でもありました。
今の梅原さんは現在80をこえていますが、
これを書いたのは40代前半、そう考えると、やはり
なかなかすごいお人であります。


『ナイチンゲール著作集 第一巻』(現代社、1975年)

来月、とんでもない講義を引き受けてしまったため、
さらなるナイチンゲールの学習に取り組むことに。
以前少し読み始めていた著作集にふたたび向かいます。

全三巻のナイチンゲール著作集ですが、
この第一巻には、

「カイゼルスウェルト学園によせて」(1851年)
「女性による陸軍病院の看護」(1858年)
「看護覚え書」(1860年)
「インドの病院における看護」(1865年)

が収められています。
ナイチンゲールの初期の著作が多いです。


学ぶことはもちろんたくさんあったのですが、
「看護」という仕事を社会的地位に押しあげるための
彼女の奮闘は、まったく人類史に刻まれる偉業といえます。

とくにナイチンゲールは、自ら世界ではじめて看護学校を
設立し、看護婦を育てられる看護婦の育成に力を注ぎました。

「人材は創り出されなければならない。どれほど類まれな
力量の持主であっても、これを三カ月、六カ月、あるいは
12カ月くらいではどうにもできるものでもない。
ゆるぎのな
い基礎を固めるためには、根強い、熱意のこもった数年
間が必要なのである
」(女性による陸軍病院の看護)

学習運動も、この熱意に学ばねばならない。



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コメント

おお、読んだんだね。紹介しておいて、私はまだ最後まで読んでいない(*_*)
 でも、あの本を読んで、かつて反動イデオローグのように言われた梅原さんがなぜ「九条の会」なのかが、なんとなく分かったのです。
 やっぱり、ちゃんとオリジナル(その人の書いたもの)を読んで、判断しないとだめだなあと思った次第。
 あらゆる立場の人から学べるものは何でも吸収し、とりこんでいく雑種性が科学的社会主義の強さだと思うのですが…。

投稿: ふとめしんど | 2007年11月15日 (木) 21時40分

ふとめしんどさん、ありがとうございます。

本は前半は面白かったのですが、後半はナナメ読みが
多かったので、最後まで読まないで正解かもしれません(笑)

「雑種性」…なるほど、いい言葉ですねぇ。
科学的社会主義はどうもカチコチのイデオロギーと
思われがちですが、これほど柔軟な理論はないですからね。

投稿: 長久 | 2007年11月16日 (金) 09時02分

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