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2007年10月27日 (土)

鉄血勤皇隊&超力作

最近読み終えた本。

『鉄血勤皇隊』(大田昌秀、ひるぎ社、1977年)

元沖縄県知事の大田さんは、
沖縄戦時、「鉄血勤皇隊」と呼ばれた学徒動員で、
壕と壕のあいだの通信任務などに従事しました。

いわば、戦闘補助員ともいえる存在で、
「ひめゆり」「白梅」などの女性学徒の男版です。

一学徒の、生々しい沖縄戦記録です。
すさまじいとしか言いようがない。

皇民化教育を徹底してたたきこまれていた
生粋の軍国少年であった大田さんの
心のゆれが、なんともいえず、悲しい。

知事時代、米兵による少女暴行事件抗議の大集会で、
「ひとりの少女を守れなかった私の責任」を語った
大田さんの心中、くやしさが、これを読み、
理解できたように思います。


『沖縄戦と民衆』(林博史、大月書店、2001年)

値段(5600円+税)に見合った、
目が覚めるような力作でした。買っといてよかったぁ。

これまでいろいろな沖縄戦の本を読んできましたし、
個人の沖縄戦体験記もできるだけ知ろうと努力してきましたが、
その学んできたことが、ガシっと整理された気がします。

膨大な研究蓄積と、著者のするどい問題意識の結果、
簡潔に、わかりやすく沖縄戦の全体像を流れとして
つかめました。

私も盲点だった、「防衛隊」のことも、よくわかりました。

2週間後の「沖縄戦講義」まで
あと何冊読めるかわかりませんが、
これで見通しがつきました。
よかった、よかった。

「あとがき」でふれられていた、
「なぜ沖縄戦の研究にこだわるのか」という
著者の姿勢に、とても感銘を受けました。



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コメント

「防衛隊」はまとまった資料があまりありませんね。沖縄時事出版が「防衛隊」という証言集を出しています。防衛隊の若干解説もはいっており,防衛隊をまとめたものはこの本くらいしか知りませんね。
貴重な証言集としては「閃光の中で 沖縄陸軍病院の証言」(ニライ社)。軍医,看護婦,衛生兵の証言集。特に,町医者が戦時体制のなかで召集され見習軍医士官にされていく証言は興味ぶかい。ひめゆり学徒と同じ病院なのに学徒とは視点がちがう証言集です。
長久さんの沖縄戦講座,ぜひ聞きたいですね。

ところで,日本平和大会にはいかれないのですか?初日と最終日,独自ミニ戦跡ツアーを組んで少人数ならではのガマ体験を企画しています。

投稿: あきやん | 2007年11月 1日 (木) 01時21分

あきやん師匠、いつも貴重な情報ありがとうございます。

まだまだ知らないことだらけです。

平和大会はいつも行けていないのですが、
今回も労働学校の仲間の祝う会が先に入っていまして、
行くことができません。

ガマ体験、ぜひいつかご一緒に。

投稿: 長久 | 2007年11月 1日 (木) 09時25分

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