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2007年10月12日 (金)

明治維新から満州事変まで

きのうは、74期岡山労働学校「日本の戦争」の第1講義、
「近代日本の対外戦争(1)-明治維新から満州事変まで」
行われ、26名が参加しました。

受講生25名中、21名が参加という、かなり高い出席率でした。
みなさんの学習意欲の高さを感じます。
他、単発参加2名、運営委員が3名でした。

講師は、元高校教諭(世界史)の、徳方宏治さん。
第1~3講義まで担当していただいています。

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きのうの講義は、
日本の侵略の歴史の前半部分、
明治維新から満州事変までを、一気に学びました。

「15年戦争」部分は、まだ学ぶ機会もあると思いますが、
この時期の日本の侵略と戦争の歴史については、
ほとんどみなさん学べていないのが現状。
驚きとともに、「なぜ」が広がる講義でもあったようです。


以下、講義の概略。


1.70年戦争という見方
  *1874年(明治7年)の台湾出兵から1945年(昭和20年)の
   敗戦までのほぼ70年間、日本は戦争に明け暮れた。

2.開国と明治維新
 ①開国
  *1853 ペリー来航
  *1868 明治維新
  *日本が独立できた理由

 ②明治維新でつくられた政府
  *天皇を頂点とし、資本家・地主が支配階級として労働者・
   農民を支配する。急速な工業化。強力な軍隊作り。

 ③明治国家の進む道
  (ア)欧米列強と同様の侵略国家になるか
  (イ)アジアの人民と連帯して非侵略国家になるか
    →近代日本は(ア)の道をつきすすんだ

3.侵略の始まり(台湾・朝鮮)
 ①台湾出兵
  *1871年(明治4年)台湾に漂着した琉球民が殺害されたのに
   対して、3600人の日本軍派兵。
  *背景…国内士族(旧武士)の不満をそらす。「安全弁戦争」
  *琉球(沖縄)領有の布石、さらに台湾領有の野望

 ②朝鮮への侵略開始
  *幕末から征韓論。武力で朝鮮を開国しようとする主張。
  (ア)当時の朝鮮
  (イ)1873年通商を拒否していた大院君が退き高宗が政治を担当、
     閔氏一族が実権
  (ウ)1875年 江華島事件
     1876年 日朝修好条規(江華条約)
     日本が朝鮮に押しつけた不平等条約

 ③1894~95 日清戦争
  *朝鮮支配をめぐる日本と清の争い
  (ア)1894年 朝鮮で大規模な農民反乱 甲午農民戦争
  (イ)開戦に先立つ日本の朝鮮王宮軍事占領事件
  (ウ)日清戦争の開始→日本の勝利
    下関条約で遼東半島・台湾・澎湖島を獲得
    台湾・澎湖島獲得の意味→「大東亜共栄圏」の原型
    台湾の抵抗
  (エ)日清戦争は日本と清国との戦争だけでなく、日本軍と
    朝鮮農民軍との戦いでもあった。

4.日露戦争と韓国併合
 *朝鮮・満州をめぐる日本・ロシアの対立
 ①開戦前
  (ア)1899 義和団の乱 鎮圧の先頭に日本軍・ロシア軍
  (イ)反乱後ロシアは満州に兵力増強、韓国支配をめざす
    日本と対立激化
  (ウ)国内での開戦論・反戦論
  (エ)日英同盟

 ②1904~05 日露戦争
  *陸・海で日本軍の連戦連勝
   ロシアでは第1次ロシア革命、日本は戦力消耗で戦争継続困難
  *1905年 ポーツマス条約

 ③日本の韓国併合への過程
  (ア)日本は韓国政府に日本への服従を迫る文章を次々に押しつけ、
    外交権を奪い、韓国軍隊を解散させ、日本が韓国の警察権を握る。
    義兵による抗日闘争激化
  (イ)1909年 安重根による伊藤博文射殺事件
   1910年韓国併合 朝鮮総督府設置
    日本による朝鮮の植民地化の完成

5.中国への侵略開始
 *次の目標は中国
 *中国はヨーロッパ各国によって半植民地化され、日本はなかなか
  つけ込めなかった。そこへ思わぬチャンス=第1次世界大戦

  ①第1次世界大戦と日本
   *アジアのドイツ植民地攻撃
   *1915年 中国へ「21か条要求」

  ②しかし、大戦後は経済不況に苦しむ

  ③支配層は国内の危機を大陸への侵略の強化によって解決
   しようとした。その先頭に軍部、関東軍。

6.15年戦争のはじまり
 ①満州事変
  1931.9 柳条湖事件→関東軍の軍事行動
  1932.3 満州国建国宣言
  1933.3 国際連盟脱退

 ②国内ではファシズムの進行とテロリズム



以上。


受講生の感想文をいくつか。

「学校の社会の時間では1行で終わってしまう中身を
学習ができました。明治維新後7年で戦争を始めた
のはびっくりしました。戦争の多さには驚きです」

「『70年戦争』って概念は新鮮でした。戦争のはじめ
方がくわしく知れたのが良かったです。戦争するため
なら何でもいいという考え方が、今も昔も日本のトップ
の考え方なんだなと」

「日本はずっと侵略をしていた国だけど、侵略された
ことはない。侵略をうけた中国や朝鮮の民衆が激しく
抵抗した気持ちが理解できていない状態は良くない
と思った。韓国へ旅行に行った友人がツアーのガイ
ドが安重根の銅像について何の説明もしなかった、
という話を聞いたことを思い出しました」



終了後、有志参加の喫茶店交流「なごみ」には、
約半数が参加し、「この秋したいこと」というテーマで
楽しく交流しましたー。

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 この交流も、 
 労働学校の
 魅力のひとつ。









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コメント

昨日はお疲れ様でした! 少年時代から歴史は好きだったのですが、流石にン十年ぶりの中身の濃い講義に、胃が重たくなりかけましたが、班別討論とナゴミでしゃべったお陰で、スッキリしました。 皆さんありがとうございました!
P.S 昨日のニュースの2ページ目のド真ん中に
誤植?を発見! もしもジョークだとすると、ちょっとブラック・・・。

投稿: S本Y郎 | 2007年10月12日 (金) 13時25分

S本さん、初コメントありがとうございます!

労働学校の魅力は講義のあとに、グループ討論があり、
そこでいろんな人の考えや、自分の学んだことを
確認できるところにあります。

また、聞きっぱなしではなく、「話ができる」のも、
みなさん気分のリフレッシュになるようです。

しかも、約2か月の長丁場なので、
参加のみなさんと、よい知り合い・友人になれます。
ぜひ、労働学校の魅力を堪能してください。

誤植の指摘、ありがとうございました。
気づいてませんでした・・・。
たしかにブラックですね・・・。

投稿: 長久 | 2007年10月12日 (金) 16時45分

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