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2007年10月17日 (水)

水島協同病院へ

きょうは14時から、水島協同病院(倉敷医療生協)の
職員全体学習会の講師に行ってきました。

「憲法がある、ということ」という題で、1時間で話をしました。
参加は60~70名くらいでしょうか。


Dscn3230
 15分前につくと、
 ほとんど誰もいなかった。

 みなさんお仕事ですからね。
 あたりまえですが。

 私の後の学習会で使う
 プロジェクターの調整中。


私の憲法レジュメはコロコロ変化するのですが、
今日は基本的人権のところに重きを置いたのと、
医療労働者むけの話を最後に少ししてみました。


以下、講義の概要。



はじめに:空気のありがたさは、普段意識しない。
      
憲法の存在も、空気の存在と、似ている。
      
「憲法がある」ということ。


一。豊かな基本的人権の規定
 
1。日本国憲法で大事だと思う条文は?

 
2。日本国憲法で一番大事な考え方(価値)が書かれている条文は?



二。日本の戦争は美しかったか-9条が生まれた背景
 
1。日本の侵略戦争だった
   
◇アジアでは、日本の侵略戦争によって2000万人以上が
    犠牲に。日本は、戦争を引
き起こした側。日本人も、310
    万人の命が失われた。 
→資料で少し詳しく

   ◇日本人にとっては、中国人は「チャンコロ」であり、フィリピ
    ン人は「黒ん坊」だっ
た。1人ひとり、名前をもち、家族もあ
    り、生活があるのだ、という想像力が失われ
るのが戦争。
    教育の結果。戦場での憎しみの連鎖。
   
◇アジアの人びとの痛み、苦しみ、思いに対する想像力を。
    侵略した側は忘れても、侵
略された側は忘れない。
   
◇無数の死者の声なき声、戦争で傷ついた人びとの思いが
    憲法にこめられている。
   
◇憲法9条は、侵略国日本の、アジアと世界に対する国際公約

 
2。日本国憲法前文に宣言された、2つの「決意」



三。自民党のめざす改憲像

 1。福田首相は自民党の新憲法草案をつくった中心メンバーの1人

 
2。自民党の新憲法草案
  
◇そのポイント
   
①侵略戦争の反省を前文からスッパリ消している
                      (国防の責務を国民に求める)
   
②自衛隊を海外でアメリカと戦争をする軍隊につくりかえる
                             (戦争放棄の放棄)
   
③国民へは責任や義務をおしつけ、基本的人権は「お上の許
    す範囲で」
   
④憲法改正のハードルを低くし、さらなる改憲をねらう

  
◇「現行憲法が変えられた社会」では、何が起こるのか-想像力を
   
*自衛隊がイラク人を殺せるようになる(アメリカの戦争に加担)
   
*「公の秩序の維持」という名目で、自衛軍が国民に銃を向ける
    ことが可能。
   
*彼らの言う「愛国心」を強制される。基本的人権も制限。
   
*行政サービスの費用は住民が負担せよ。



四。医療者として-憲法を高くかかげて

 
1。ナイチンゲール(1820~1910)がもし現代日本に生きていたら

   
「看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさなどを
   適切に整え、これらを活かして用いること、また食事内容を適
   切に選択し適切に与えること-こういったことのすべてを、患者
   の生命力の消耗を最小にするように整えること、を意味すべき
   である」                  (『看護覚え書』序章より)

   
*患者の生命力を消耗させるのは、病気だけではない。
    
・格差と貧困、人間関係、地域社会、長時間労働、
     生活と労働の場でのストレス、
医療労働者の労働条件、
     居住環境、政治の貧困、そして戦争

   
*ナイチンゲールがもし現代日本に生きていたならば、「生命
    力の消耗」を進行させる、こうした問題について、きっと「たた
    かい」を挑んでいたと思いますし、そのときの「たたかいの武
    器」は、きっと憲法だった、と私は思います。

 
2。医療者として-川島みどりさん、日野原重明さんの言葉から

   
「戦争が人々の記憶から遠ざかろうとしている。だが、忘れて
   はならないのだ、語り伝えなければならないのだ。それがどん
   なに悲惨で人間の尊厳を奪い尽くすものであるかを。『看護の
   質の向上』も、『その人らしく生きていくことを援助をする』ことの
   追求も、インフォームドコンセントも、すべては平和だからこそ
   の課題である」
(川島みどり『歩きつづけて看護』、医学書院)

   
「私は命を守る医者です。命を脅かす最大のものが戦争です。
   だから私は日本が軍隊をもつことに同意できないし、平和運動
   に徹するのは医者の務めです」
      
(日野原重明『全国革新懇ニュース』07.9.12付 No292より)


以上。



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