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2007年9月21日 (金)

カレー・芋焼酎・憲法

今日は午後からソワニエ看護専門学校の14回目の講義。
そして、今日はいつもより30分早く学校へ。

ソワニエ9条の会の学生たちが資金づくりにつくった
カレーを「食べに来い」とお達しがあったためである。

カレーは350円で味もおいしかった。
が、ついでに「カンパもください」ともぎ取られていった…。
うーむ、恐ろしい。

そしてなんと今日はY先生から鹿児島土産の
芋焼酎をいただいてしまった。ありがたや。

出ていくものもあれば、いただくものもある。
流通過程の流れに逆らわないことが賢明だ。


さて、今日は
「日本国憲法の哲学(3)」
ということで、主に日本の侵略戦争について語る。

読書日記では、人間の「痛み」について
学生に質問しながら、いろいろと考えました。


では、以下講義の概要。


一。長久の「看護・医療」読書日記
  
◇今週読んだ本


二。憲法前文の心
  
◇前文には、憲法の精神が凝縮されている


三。日本の侵略戦争の反省から生まれた憲法
  
◇第2次世界大戦の痛苦の経験
   
*世界では5000万人以上が命を失った。
    その多くは武器をもたない一般市民。

  
◇アジアでは、日本の侵略戦争によって2000万人以上が犠牲に。
    日本は、戦争を引
き起こした側。日本人も、310万人の命が失われた。

   
【日本の侵略と戦争の年表】
   
1868 明治維新(天皇制政府成立)
   
1875 朝鮮に開国を迫る(江華事件)
   
1889 大日本帝国憲法発布
   
1894 日清戦争(~95)
   
1904 日露戦争(~05)
   
1910 韓国併合
   
1915 中国に二十一カ条要求
   
1918 シベリア出兵(~22)
   
1919 韓国で独立運動(武力で弾圧)
   
1931 満州事変(満鉄爆破を自作自演)
   
1932 かいらい国家「満州国」建国
        
平頂山虐殺事件
   
1933 国際連盟脱退
   
1937 日中戦争開始(盧溝橋事件)
        
南京大虐殺(12月)
   
1940 日独伊三国軍事同盟
   
1941 真珠湾攻撃(太平洋戦争開戦)
        
マレー上陸、インドシナに侵入
   
1942 マニラ、シンガポール、ラングーン占領
        
バターン半島占領(死の行進)
        
ミッドウェー海戦で惨敗
   
1944 朝鮮人、中国人の強制連行激増
        
アメリカ軍による日本本土空襲
   
1945 東京大空襲(3・10)、岡山空襲(6・29) 
        
沖縄戦(4~6月)、広島・長崎に原爆投下(8月)
        
ポツダム宣言受諾(8・15)

   
【植民地支配とその政策】
   
◇台湾を50年間植民地支配(1895年~1945年)
   
◇朝鮮は35年間植民地支配(1910年~1945年)
    
*武力の脅しによる併合。独立運動を力で弾圧(1919年3月)
    
*皇民化政策-創氏改名、日本語教育、宮城拝礼、
      神社参拝を押しつける。
    
*1940年代、日本の労働力不足を補うために、
      朝鮮人を日本へ強制連行(少なくとも70万人)。
    
*「日本軍」の兵士・軍属として朝鮮人を徴兵。
      南方などの戦地へ送り込まれた。
   
   
【中国各地で日本軍がしたこと】
   
◇南京大虐殺(1937年12月。日本軍の住民虐殺の代表的な事件)
    
*死者10数万~20万人。
     日本軍に強姦された中国人女性2万人以上。
   
◇儘滅掃討(じんめつそうとう)作戦
     =三光作戦(殺しつくす、焼きつくす、奪いつくす)
    
*平頂山事件(村民3000人をみな殺し)、
     豊潤県潘家峪での住民虐殺(1230人)など。
   
◇でっちあげ国家「満州国」へ、華北地域から百万単位の中国人を
     強制連行。炭鉱や鉱山で死ぬまで働かせる奴隷的強制労働。そ
     の結果である各地の「万人坑」(人捨て場)の形成。
   
◇重慶をはじめ、中国の都市への無差別爆撃。
   
◇生物兵器・毒ガス兵器の開発と使用
    
*生物兵器開発のため-731部隊の人体実験・生体解剖
                      (中国人など約
3000人を実験で殺す)
    
*日本軍の化学兵器(毒ガス弾・毒ガス筒)使用作戦2000回以上。
     中国に遺棄されたままの毒ガス兵器(少なくとも70万発)が、
     現在でも、新たな犠牲者を生み出し続けている。
   
◇日本国内への中国人強制連行約4万人。35の企業、135か所の
     事業所で奴隷的強制労働。うち約7000人が死亡。

   
【東南アジアで日本軍がしたこと】
   
◇捕虜への虐待、奴隷的強制労働
    
*フィリピンでのバターン行進
     (米・比軍の捕虜を長距離強制移動-別名「死の行進」)。
    
*現地住民と連合軍捕虜を大量動員し、7万人以上の死者を出した
     泰緬(たいめん)鉄道建設。
   
◇シンガポールでの華僑(中国系住民)虐殺(数万人)。
    マレーシアでも同様の中国系住民の虐殺。
   
◇1945年のベトナム中北部での大量の餓死者(200万人)も、
    日本軍の占領支配が主原因。
   
◇「東亜の共通語」として、各地での日本語教育。


   【その他】
   
◇「従軍慰安婦」=日本軍「性奴隷」。アジア各地の若い女性
    (5~20万人)を軍が管理する「慰安所」にとじこめ、兵士の
    性欲解消として使用。「慰安婦」には性交を拒否する自由、
    逃げる自由もなく、1日に何十人も相手をさせられるケースも。
    軍公認の「レイプ所」。アジア全域に約400か所。


  
◇アジアと世界、そして戦争で犠牲になった人びとへの、“不戦の誓い”
   
*憲法9条は、侵略国日本の、アジアと世界に対する国際公約
   
*無数の死者の声なき声、戦争で傷ついた人びとの思いが憲法に
    こめられている


   
第九条
   
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
   国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際
   紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

   
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保
   持しない。国の交戦権は、これを認めない。」


以上。



次回、最終講義は、なぜいま憲法「改正」か、憲法の力とは何か、
について深めていきたいと思います。


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