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2007年6月 8日 (金)

運命のわかれ道!?

きのうは73期岡山労働学校の第4講義がありました。
講師はわたくし、長久が担当しました。
22名の参加でした。

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きのうのテーマは
、「運命のわかれ道!?-占い・血液型性格判断」

以下、講義の概要。

一。観念的世界観の起源
 
1。自然の脅威=説明できず(不安)
  
◇自然科学が未発達だった頃

 
2。“霊魂”観念の形成
  
◇夢に出てくるふしぎ

    
◆はるか昔の人びとのこうした考え方は、それ自体、
     ものごとの原因や真理をつきとめようとする努力の
     反映でもあったのです。
    
◆しかし、いったんできあがった観念的世界観は、手
     を変え品を変え、また時の支配階級に利用されなが
     ら、歴史的に形成・分化してきたのです。

二。現代日本に氾濫する占い・オカルト
 
1。非常事態の子どもの幽霊観

 
2。交通事故と星座の関係?
  
◇警察のホームページに・・・

 
3。占いに頼りすぎると・・・
  
◇「判断材料のひとつ」としているだけなら問題はないが・・・

  
◇占い師は「人生コンサルタント」のはずだけど・・・

 
4。細木数子、江原啓之を持ち上げるマスコミの責任


 5。なぜ、占い・オカルトに心ひかれるのか

  ◇人間の認識の過程で

  
◇社会的な背景

 
6。もし○○なら・・・○○するはずだけど・・・、と考えてみる


三。血液型性格判断

 1。血液型性格判断が大好きな日本人
  
◇1980年代になると、京都のある保育園で、血液型でクラス分けを
   する保育園が出てきた。血液型でそれぞれに違う色の園児服を着せる。

  
◇血液型には、差別や戦争と関わった暗い歴史がある

  
◇日経新聞のコラムに血液型性格判断批判

 
2。人間観の貧困-そのいきつく先は
  
◇一つの判断材料・視点だけで、その人を判断できるのか?

  
◇日常にひそむ、決めつけ、先入観

  
◇絵本『わたし』のもつ豊かな人間観

四。原因にこだわる心を
 
1。「客観的命題」と「主観的命題」を区別して考える
  
◇自分の好みで決められる問題と、決められない問題

 
2。主体性の獲得こそ必要
  ◇
人生、4つの大事(安斎育郎さんの問題提起)
   
①どんな価値のために生きるのかを自分なりに発見する
   
②価値実現のために主体的に生きる
   
③自然や社会のしくみについて科学的認識を習得する
   
④自分の価値観を相対化する

【参考文献】
『だまされない極意』(安斎育郎、日本機関紙出版センター、2005年)
『「科学する心」を育てる:』(安斎育郎、保健医療研究所、2000年)
『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』(香山リカ、幻冬舎新書、2007年)
『科学と非科学の間』(安斎育郎、かもがわ出版、1995年)
『「血液型性格判断」の虚実』(草野直樹、かもがわ出版、1995年)
『霊・因縁・たたり』(柿田睦夫、かもがわ出版、1995年)

『暦・占い・おまじない』(草野直樹、かもがわ出版、1996年)



以上。

講義のあとのグループ討論もかなり盛り上がってましたねー。
みなさん、関心の高いテーマだったようです。

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コメント

故伊丹十三(漢字あってます?)氏が戦後まもなく「だまされることの責任」を書いている(高文研発行)。国民性という確固としたものがあるわけではないだろうが、「出る杭は打たれる」ような極端に同質性を要求する社会風土を変えて、個(主体)の確立がすすむ社会にしていきましょう

投稿: 坪中 明久 | 2007年6月 8日 (金) 17時54分

広島でも第88期労働学校を5月17日から開講。受講生は8人+運営2人+講師団3人。
先週,第3課「どうなっているの?いまの日本」
今週,第4課「聞こえてきます 戦争への足音」
の2回を小生が講師をつとめました。
なんか,準備不足がそのままとりとめのない話になり,不満足。毎回反省ばかりしています・・・
9日,土曜は「わくわくフェスタ」
金曜の10時すぎまで青年実行委員たちが,最後の打ち合わせでがんばっていました。
今のところ50数人の参加確認がとれていますが,当日飛び込みを期待し,60人以上にはしたいところです。
体力が残っていたら,日曜の中田先生の話を聞きにいきたいですね・・・。

投稿: あきやん | 2007年6月 9日 (土) 01時36分

坪中さん、あきやんさん、
コメントありがとうございます。

今期は初受講が9名いて、それぞれ
個性豊かなので、かなりおもしろいです。

後半も気を引きしめてがんばります!

投稿: 長久 | 2007年6月10日 (日) 09時45分

「伊丹十三」さんは、お父さんの「伊丹万作」さんの間違いでした。訂正しておわびいたします。すみませんでした。

投稿: 坪中 明久 | 2007年6月11日 (月) 20時47分

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