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2007年6月22日 (金)

耳をかたむけよ

地元の山陽新聞の本日朝刊が社説で
沖縄の「集団自決」の教科書削除問題を
掲載していたので、記念(?)としてのせておきます。

「耳を傾けよ」といっても、
今の安倍くんは、「それどころじゃない」混迷ぶり
におちいっていますが。

選挙により審判は近し。



「集団自決 沖縄の抗議に耳を傾けよ」

 
二十三日の慰霊の日を前に沖縄県で集団自決をめぐる
議論が沸騰している。第二次世界大戦中の沖縄戦で、日
本軍が住民に集団自決を強制したとの記述を削除するよ
う求めた今春の文部科学省の高校教科書検定意見がきっ
かけだ。

 
沖縄の住民たちは「集団自決は日本軍による関与なしに
起こり得なかった」と強く反発。その声は県議会まで上り二
十二日、文科省に記述修正の撤回などを求める意見書が
提出される見通しだ。
安倍晋三首相、伊吹文明文科相は
沖縄からの異議に真剣に耳を傾ける必要があろう。


 
文科省は三月、二〇〇八年度からの高校教科書の検定
結果を公表した。日本史A、Bで昨年の検定までは軍の強
制を明記したものもすべて合格にしていたが、方針を転換。
「日本軍は(中略)くばった手りゅう弾で集団自害と殺しあい
をさせ」との記述は「沖縄戦の実態について誤解するおそれ
のある表現」との意見を付け、修正を求めた。

 
結局、この教科書は「日本軍のくばった手りゅう弾で集団
自害と殺しあいがおこった」と変更。同様に他の教科書も「日
本軍により」などの部分を削除し合格となった。文科省は「軍
の強制は現代史の通説になっている」としながらも「当時の
指揮官が民事訴訟で命令を否定する動きがある上、指揮官
の直接命令は確認されていないとの学説も多く、断定的表現
を避けるようにした」と説明した。

 
沖縄の戦争体験者から歴史的事実をねじ曲げるものとの批
判が相次いだ。当然だろう。島民三百人以上が集団自決した
渡嘉敷村議会は記述修正の撤回を求める意見書を採択する
など沖縄県内四十一市町村議会の約七割が同調。県議会文
教厚生委も十九日、意見書案を全会一致で可決した。

 
意見書はきょう、本会議に提出される通しだ。「今回の削除・
修正は体験者による数多くの証言を否定しようとするもの」と
指摘、「一般県民を含む多くの尊い生命を失い、筆舌に尽くし
難い犠牲を強いられた県民にとって到底容認できるものでは
ない」と厳しく批判している。

 
主語のあいまいな受け身の形に差し替え、日本軍による強
制性を消し去ることを求めた文科省には何か政治的な意図が
あったのではないかと言われても仕方ない。
沖縄戦は米軍五
十四万人、沖縄守備軍は十一万人でとても勝ち目はない中、
住民を巻き込み多くの悲劇を生んだ。そして今、国土の0・6%
に在日米軍施設の75%が集中している。歴史と現実から目を
背けず、きちんと真実を伝えるのが教育だと沖縄は訴えている。




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