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2007年5月21日 (月)

全医労中地協学校

移動距離の長い週末となりました。

まずは土曜日の午前中、広島へ。

全医労の中地協学校
「あらためて、労働組合の基本を学ぶ」と題して講義。
会場は広島県生涯学習センター。参加は20名ほどだったと思います。


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この日は労働者教育協会の総会があり、
理事である私はそちらにいかなければならなかったのですが、
こっちの学習会を優先させてしまいました! 
労教協のみなさま、申し訳ございません(ザンゲ)。


さて、1時間ちょっと話をしましたが、
前半はいつものような「労働組合とは、労働者とは」的な
中身でお話をしました。
後半の内容のみご紹介します。



二。たたかいの歴史を伝える
 1。たたかいの歴史は、伝えなければ伝わらない
  
◇憲法9条を守る活動とおなじ
  
◇くりかえし、伝える努力を
   
*世界と日本、労働者のたたかいの歩み
   
*日本における医療労働者のたたかいの歩み
   
*職場のセンパイたちのたたかいの歴史
   
*労働組合の存在意義


 2。たたかいのバトンを受けついで-看護を例に
  
◇戦後すぐの看護師の労働条件
   
*川島みどりさんの日赤時代の労働環境(資料参照)
   
*全寮制で、寮監や総婦長に生活まで監視され、奉仕の精神の
     もと、自宅からの通勤さえも許されなかった。就職の時、「結
     婚・通勤の場合は退職します」という誓約書を書かされ、「カ
     ゴの鳥」状態だった。
   
*労働組合は、「恋愛、結婚、通勤の自由を認めよ」の要求をかかげる
   
*1959年には、国立高田病院で妊娠制限という驚くべき実態が
     発覚。人手不足を理由に、「妊娠は年に4人まで」の「きまり」が
     つくられ、「割り当て」が行われていた。「割り当て外」に妊娠した
     看護婦の出産の是非は看護婦互助会で投票して決めることと
     されていた。大きな社会問題となる。

  
◇1960年、初めての統一闘争「病院ストライキ」
   
*60年秋から61年春にかけて、歴史的な
たたかい「病院スト」に
     たちあがる。
   
*330病院、3万人をこえる医療労働者が
参加する。
   
*あまりにも低い賃金と前近代的な労使関係に
怒りを爆発させた
     医療労働者が、「無賃(ナイ
チン)ガールはごめんだ」と、劣悪な
     労働条件
の改善、看護婦の結婚・通勤の自由、全寮制打
破など
     を要求して、十数波におよぶ全国的なス
トライキを実施。
   
*病院経営者や政府からの弾圧、首切り攻撃、
組合分裂攻撃も
    激しくなる

  
◇看護婦の夜勤制限闘争
   
*看護婦の過酷な1人夜勤、月の半数を超える夜勤日数、長時間
     労働、母性破壊などの実態を改善し、「患者に良い看護をした
     い」という切実な要求を実現するために、1963年、人事院に実
     態調査をさせ、「夜勤は月平均8日以内、1人夜勤廃止」などの
     判定を出させる。
   
*その判定をテコに、1968年、新潟県立病院
における看護婦の
     実力行使を背景にした「夜勤
協定」獲得のたたかいが始まり、
     それを皮切り
に、「2人以上・月8日以内」夜勤体制を要求す

     実力闘争が全国的にひろがる。

  
◇ナースウェーブ運動への発展
   
*日本医療労働組合連合会(医労連)の1989年の大会では、こ
     れ以上放置できない看護婦の状態を改善し、患者の医療を守
     るために、「看護婦闘争」を医療労働者全体の運動に発展させ
     る方針を決定。
   
*このたたかいでは、看護婦自らが先頭にたち、創意工夫をこらし
     た運動がとりくまれる。自治体の看護婦確保問題での決議は、
     41県、1500市町村をこえ、看護婦増員を求める署名は、500
     万人を突破。マスコミにも連日のように報道され、看護婦問題が
     大きな世論となり、国会や政府を動かす。
   
*1988年に76万人だった看護婦数は、1997年には100万
人を
     こえるまでに増える。

 
3。いつの時代も、困難な現実を前にして
  
◇あきらめなかった人びとがいるからこそ、今日がある
   
*何がたたかいの原動力か-人間らしく生きたい、働きたい、という願い
   
*医療従事者の社会的役割-いのちと向きあう職業として

三。伝えるためのアートの力-労働組合運動の再構築のために
 
1。サイエンスとアート
  
◇サイエンス・・・科学的判断、分析
   
*労働組合とは、職場の状態、医療情勢、社会情勢
   
*科学的な分析、科学的なものの見方
  
◇アート・・・伝える力、生み出す力の総合力
   
*仲間の「理性」と「五感」に響かせる
   
*情報受信・伝達力、チラシやニュースづくり、ホームページ・ブログ
   
*オルグ力(話し方、聞き方、空間、時間)、会議力、事務所力
   
*これまでのスタイルに学びつつ、自己刷新を

 
2。学ぶ活動をドカンと真ん中にすえる
  
◇福祉保育労岡山支部のささやかな経験から-学ぶ活動を重視して
  
◇不満が要求にならない現状を突破するための学び
   
*不満と要求の違い→つきつける相手がいるかどうか
   
*問題の原因を明確にし、解決の道すじをリアルにつかむ
    →不満から要求・行動へ
   
*行動すれば壁にぶつかる
    →壁をのりこえる力を育てるために常に学びを真ん中に
  
◇学習教育活動にも、アートが必要
   
*理性とともに感性に訴える力をもてるかどうか
   
*共感こそが、行動を生み出す


以上。

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