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2007年5月 7日 (月)

大瀬校長・いのちの授業

最近読み終えた本。

『いのちの授業-がんと闘った大瀬校長の六年間』
                 (神奈川新聞報道部、新潮社、2005年)


 強く心ゆさぶられた本。

 1998年に新設された、神奈川県茅ヶ崎市の浜之郷小学校の
校長として赴任した大瀬敏昭さん。学校、教育改革のために、
強いリーダーシップを発揮して、次々と課題を打ち出し、全国的
も注目される教育実践、授業実践をつくりあげた。
 
しかし、開校から1年半後の99年秋、胃にがんが発見され、
胃の摘出手術を行う。手術後、4か月で職場復帰し、その後、
浜之郷小学校で
「いのちの授業」を開始する。
 
「死は怖い。でも、1日1日を大事に生きようと思ったのは、が
んになってからです」「死を考えることは、生きるということを考え
ることです」と、絵本などを使いながら小学生に「生きるとは」「人
間が死ぬとはどういうことか」を語り続けた。
 
2002年1月にがんが再発。「余命3か月~6か月」と診断され
る。ここから、キリスト教の教えに深く学んでいく。「敏昭さんはこ
のころから、周囲の人に『病気になって良かった』『弱さの意味や
勝ち負けの無意味さを知った』と言い始めた。価値観の“大転換”
が起きたようだった」
 
闘病を続けながら、「学校に行くこと、子どもからエネルギーをも
らうことが一番の薬だ」と学校へ通い続け、校務と「いのちの授業」
を続けていく。
 
2003年12月24日に、学校の終業式で最後の「いのちの授業」
を行ったのち、04年1月3日、家族や同僚に見守られながら、息
をひきとる。
 「余命通告」から2年、せいいっぱい生き抜いた大瀬校長の姿は、

人間の「生と死」について、深い問いかけを与えてくれます。

この本を通じて知った絵本にも感動。



『「悩み」の正体』(香山リカ、岩波新書、2007年)

「本書で取り上げる『悩み』の多くは、おそらく10年前、20年前だっ
たら『悩み』にならなかったようなもの、あるいは『悩み』になったとし
ても、ちょっとした生活の知恵や工夫、まわりの人の助けで重症に
ならずにクリアできたようなものだ。そういう意味でこれは
『いまどき
の「悩み」』
であるとも言える。そしてその解決のために必要なのは、
『考え方の転換』でも『生活習慣の改善』でも『専門家の治療』でもな
く、実は
『それを悩まなくてもいいような社会にすること』である場合
も少なくない」(まえがき)

この人の本はやはり、おもしろく、読みやすい。


『イラクの混迷を招いた日本の“選択”』
    (自衛隊イラク派兵差止訴訟全国弁護団連絡会議編著、
                     かもがわブックレット、2007年)


あらためて確認したこと、知らなかったこと、
忘れていたことがたくさん。

航空自衛隊、早く帰ってこい!


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