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2007年3月31日 (土)

真実は一つなんだ

きのうの晩、NHKのニュースを聞いていたら、
わが耳を疑うようなニュースが飛び込んできました。

沖縄の「集団自決」に、日本軍の関与があったという教科書の
記述が文部科学省の検定でチェックが入り、
削除されてしまったというのです。

「慰安婦」の次は、沖縄戦ですか。
もう、いいかげんにしてください。

沖縄の人は、このニュースをどう受けとめるでしょう。
本当につらい。つらすぎます。許せません。

真実は一つです。
今日の「沖縄タイムス」の記事を以下、掲載しておきます。

[視点] 

真実のわい曲許せず 600人死亡の惨劇消えぬ

 二〇〇五年六月、日本軍「慰安婦」問題を教科書から
削除させる運動を続けてきた自由主義史観研究会が、
次なる標的として、沖縄の「集団自決」に関する記述を
あらゆる教科書や出版物から削除させる運動に着手した。
その後、元軍人らによる「集団自決」訴訟、また家永教科
書訴訟で国側証人だった作家曽野綾子氏が書いた「ある
神話の背景」が再出版された。そして今年、高校歴史教科
書検定は、「集団自決」における日本軍の関与を消し去っ
てしまうという新基準を示した。

 
米軍上陸前から、日本軍は、住民に対して「女性は強姦
され、男は戦車でひき殺される」というデマを流し、捕虜に
なる恐怖をたたき込み、厳重に保管していた手りゅう弾を
「いざとなったら死ぬように」と配った。慶良間諸島の各地
で住民が、口にする事実はまぎれもなく日本軍の関与を示
している。

 
沖縄戦の実相を象徴する「集団自決」。軍関与を否定す
る動きは、今後、沖縄戦全体を否定する動きにつながって
いる。

 
有事の際の国民協力を定めた国民保護法の成立、防衛
庁の省への格上げ。有事への備えは着々と整いつつある。
その時に、銃後も前線もなくなり、当時の県民人口四分の
一に当たる十二万人を失った
沖縄戦の記憶、「軍隊は住民
を守らない」という教訓は、今の日本には邪魔なだけだとい
うことを一連の動きは示している。

 
「集団自決」を語る住民の言葉は重い。ある男性は、目撃
した光景を、あたかも六十二年前に戻ったように語る。カミ
ソリを持つしぐさ、首筋からの血しぶきがサーッと降りかか
り、全身真っ赤になったこと。「目の前にその場面があるん
です」。鼓動が乱れる、息をのみ、目には涙があふれている。
身を削るように語り続けるのは、証言後は同じようにぐったり
していた母親が「生き残った者の使命だよ」という言葉があっ
たからだ。
 慶良間諸島の「集団自決」では約六百人が亡くなった。死者
の沈黙、家族を手にかけたゆえの沈黙
、犠牲となった人数の
数倍も数十倍も沈黙がある。その沈黙を利用して「集団自決」
の真実をねじ曲げようとする動きを許すことはできない

                      (編集委員・謝花直美)

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日記」カテゴリの記事

コメント

慰安婦につづいて、集団自決まで、なかったことにしたい--
いまの自民党政治の底なしの悪質さが見えてきます。三年前に、沖縄でお世話になったので、なおさら「怒り」が伝わってきます。

投稿: 大野 | 2007年4月 1日 (日) 16時06分

大野さん、コメントありがとうございます。

これは本当に許せない問題です。
真実を学ぶ運動をもっともっと大きく広げ、
こうした動きを打ち破っていきたいと思います。

私も沖縄戦について、より一層学びたいと思います。

投稿: 長久 | 2007年4月 2日 (月) 09時18分

沖縄戦については,いろいろな観点で,もっとよく検証されるべきでしょう。
今回の教科書記述の問題は,沖縄各地の集団自決に「日本軍(皇軍)の関与がなかった」としたこと。
それでは「沖縄各地で沖縄住民が自らの意思で集団自決した」ということになる。
従軍慰安婦も,軍の強制がなければ,「自らの意思」で慰安婦となったことになる。
極端に言えば,自己責任であり,自己犠牲の愛国美談だ。

そもそも「集団自決」という言い方がおかしい。
「自決」とは「責任を感じて自殺すること」。
沖縄住民は,何に責任を感じて自殺したのか?
「集団自決」ではなく「(日本軍,又は皇民化教育によって)集団死をするよう追い詰められた」ということではないでしょうか。

すべての例がそうではありませんが,今訴訟となっている,慶良間の「集団自決」の問題。
慶良間の日本軍組織が,住民に直接「死」を命令をしていません(私の調べたなかでは)。
しかし,皇民化教育,軍の隊長の住民への訓示,そして役場の指示など,「集団死」への日本軍の関与は明白です。
特に,沖縄戦(日本国内もそうですが)での市町村役場,行政がどういう役割を果たしていたのかを,まとめ,検証することが必要だと思います。
慶良間での「集団死」は,役場の兵事主任が住民に(日本軍からの指導により)手りゅう弾を配り,「集団死」の場所への集合などを指示したのですから。
軍命がどのように行政である役場を通じて住民に徹底されたのかをまとめた資料が少なく,あまり知られていないと思います。

沖縄は全国の中学校高等学校の修学旅行が集中しています。そのなかでの,教科書問題は,修学旅行で教える内容を「愛国美談」へのすり替えほかなりません。

投稿: あきやん | 2007年4月 5日 (木) 23時41分

あきやんさん
いつもコメントありがとうございます。

私もこの問題はどうしても許せないので、
もっと勉強しようと思っています。

「集団自決」という言葉も実態と違うのに、
ずっと使われています。「従軍慰安婦」も実態は
日本軍性奴隷なのに、誤解をあたえてしまいます。

言葉のまやかしも、言葉をあつかうものとして、
見過ごせない問題だと思っています。

投稿: 長久 | 2007年4月 6日 (金) 14時03分

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