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2007年2月23日 (金)

現代にきりこむ週刊東洋経済

最近『週刊東洋経済』(東洋経済新報社)がヒットを飛ばし続けています。
打率が確実に上がってきています(私の中で)。

はじめて『週刊東洋経済』を買ったのは、
昨年10月28日号
「ニッポンの医者と病院」の特集からで、
続いて、1月13日号の
「雇用破壊」特集号、
1月27日号の
「ニッポンの教師と学校」も、思わず買ってしまいました。

いずれも、それぞれの問題について、
現状告発と問題提起を行っていて、たいへん読みごたえがありました。

さすがに定期購読にはまだ壁があるのですが、最近では本屋に並んでいる
『週刊東洋経済』を必ずチェックするようになりました。

そして、ついに最新号で、
現代日本に切り込む決定版のような
特集を組んでいて、思わず拍手! またもや買ってしまいました。


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2月24日号特集 
「貧困の罠」-あなたは無縁だといえますか・・・

以下、特集の目次


【サラリーマンの受難】
 *
あなたにもやって来る「下流」転落シナリオ
 *家計が豊かになる時代はもう終わった
 *
義務教育でも負担過大、学力も人生もカネ次第
 *
INTERVIEW 格差と貧困を問う
   「日本は所得配分機能が弱い、
最低賃金の引き上げが必要だ」

【悲鳴上げる中小企業】
 *消費税12万円が払えない!
中小零細業者、無念の廃業

【追い詰められる弱者】
 *
生活困窮者を門前払い、北九州市・生活保護“水際作戦”の非道
 *児童扶養手当削減に怯える
働きづめの母親たち
 *
追い詰められる障害者、「自立支援法」は誰のため
 *
ホームレス セイフティネットなき日本社会の遭難者
 *
若者たちの生活保護
 *INTERVIEW 格差と貧困を問う
   「貧困層を排除した『社会保険主義』は誤りだ」

【トヨタのお膝元で】
 *営業利益2兆円の
トヨタを支える下請けとの「賃金格差」
 *豊田市保見団地、日系ブラジル人集住地区の実像を追う

【行政改革の帰結】
 *自治体予算切り詰めで
「最低賃金割れ」労働が多発

【地方の疲弊】
 *夕張破綻 
市立病院を追い出された透析患者たち
 *青森県ルポ 「もうお手上げだ」、
リンゴ農家からのSOS

【現代版・出ニッポン記】
 *
「もう日本に住めない」、年金不安が生む日本脱出

【億万長者に聞く】
 *「日本は成功者を成金とねたむ島国」

 INTERVIEW 格差と貧困を問う
  「改革で格差は縮まった、日本は小さな政府しかない」

  「希望を取り戻すために、小さな政府から転換せよ」



どの記事も、丹念な取材、力がこもった力作なのですが、
特筆すべきは、日本企業の顔、トヨタの利益の
カラクリに切り込んでいること
です。

トヨタという企業が空前の利益をあげているその下で、
下請けイジメと外国人労働者の存在という問題を告発しています。

全国新聞やテレビでは絶対にこうした名指しの批判はできません。
トヨタは大口の広告スポンサーですから。

あっぱれ東洋経済! よくぞ書いてくれました。
圧力がかかるのでは、と心配ですが、ふんばってください。
応援してます。


編集後記(「編集部から」)で、編集者の岡田さんはこう書いています。

「『年金改革で100年安心』『消費税は福祉目的に使われてい
ます』。この国の為政者は耳当たりのいい言葉ばかり並べて
きました。しかし、
少なく見積もっても国民の1割近くが社会保
障から排除され、暮らしや生命を脅かされています
。そして生
活困窮者は増えこそすれ、減ることはありません。そうした中
で、政府は仕事や生活の保障をすることなく、代わりに『自立』
や『再チャレンジ』を求めています。そしてチャレンジを阻害す
るという理由で、母子家庭への給付を切ったり、自立のためと
称して障害者に高額の施設利用料を課したり・・・。
特集を通じ
て政策担当者の非常識をつまびらかにしました



まっとうなジャーナリズムの精神がここにあります。
現実と向きあう。このことは簡単なようで難しい。

『週刊東洋経済』のつくり手の思いが伝わってくる特集です。
ぜひ書店でお買い求めください。


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コメント

最近の一連の流れを見ていると、確実に「東洋経済」は日本経済のアメリカ経済への利益機関としての組み込みを拒否しているかのようですね。

日本らしい体制と、問題解決を行う方法はないのかと思います。アメリカは本当に酷い層は本当に酷いですからね。

リンク記載させていただきましたが、TB上手く行きませんでしたのでコメントにとどめます。

http://wolfys.net/index.php/b/2007/02/19/p442

投稿: wolfy | 2007年2月24日 (土) 12時03分

wolfyさんコメントありがとうございます。

東洋経済は週刊なのでなかなか毎号読むというわかにはいかないのですが、
これからも気にかけていこうと思っています。

投稿: 長久 | 2007年2月26日 (月) 10時06分

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