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2007年1月23日 (火)

たしかな眼鏡を求めて

ようやく、
『人間の未来への哲学』(高田求、青木書店、1977年)を読み終えました。

正月に快調に読んでたのですが、その後鈍化し、
最近ちょろちょろと読みつないで、ようやく読み終えました。

高田求さんの本はだいたい読んでいるのですが、
この本もかなりの収穫を得た感じです。

以前に書いた、「サイエンスとアート」の繰り返しになるのですが、
やはりこの人は学習運動の職人です。
哲学をここまで感性豊かに伝えることができるのですから。

もともと、私が学習運動に目覚めるきっかけのひとつは、
この高田求さんの本を読む機会を得たからでもあります。

『明日へのノート』『学習の方法』『新人生論ノート』
『青春の色は何色か』『世界観の歴史』などなど。

直接お会いしたことは残念ながらないのですが、
私の人間形成に多大な影響を与えた人、ということは間違いありません。

この本の序章で、高田さんはこう書いています。

「世界をあるがままのゆたかさでとらえうるような、そんな目を
私たちはもちたい。ゆがんだ眼鏡は、世界をゆがんで見せる。
私たちは、
ちゃんとした眼鏡がほしい。哲学への要求がそこか
らはじまる
。・・・ちゃんとした眼鏡をかけたことのある人は知っ
ていよう、はじめてそれをかけたときのことを
。それまで、木の
葉はぼうっとかすんで見えていた。木とはそんなものだと思っ
ていた。が、
眼鏡をかけたとたんに、木の葉の一枚一枚が、
したたる緑とあざやかな輪郭をもって目にとびこんできた。世
界がそのあるがままの新鮮さで私たちに迫ってくる、そんな眼
鏡を求めて、私たちは哲学にむかうのである



20歳になったばかりの頃、高田さんの本を読み、
世界をいきいきととらえる「眼鏡」を見つけた感激は、
きっと忘れることはないでしょう。

そんな感覚をもっと多くの人に味わってほしいと思います。
それが私の学習運動の原点でもあります。

哲学学習を広げたいです。

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