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2007年1月10日 (水)

今年もバンバン読むぞ~

2007年に入って読み終えた本。

『「福死国家」に立ち向かう-社会保障再生の道を問う』
          (社会保障総合研究センター、新日本出版社、2005年)


『「医療改革法」でどうなる、どうする』
          (日野秀逸・寺尾正之、新日本出版社、2006年)


今週土曜日の
講義の準備で読んだ本。
新自由主義の人間観では、
「病気やケガになったのはあなたの自己責任でしょ」
「質の良い医療は、自己努力と責任で買いなさい」となる。

これに、日本国憲法の人間観を対峙させるのが、講義の眼目。
はじめてしゃべる内容が多い、チャレンジ講義です。


『多重化するリアル-心と社会の解離論』(香山リカ、ちくま文庫、2006年)

広島労学協の二見さんから「読んでみて」と言われた本。

「いまの自分が本当の自分なのだろうか」
「目の前の現実は、本当にある現実なのだろうか」
「学校の自分と、家での自分、パソコンのなかの自分」

自分や現実にリアリティを感じることができない人、
別々の場所で「いろんな自分」を生きる人びと。

メディアや携帯、パソコンのもたらす負の部分に
精神科医らしい分析をくわえています。

どー考えたらいいんだろぉ、うーむ。


『いのちの教科書-学校と家庭で育てたい生きる基礎力』
                           (金森俊朗、角川書店、2003年)

憲法13条の「個人の尊重」をもっと豊かに語りたいと思い、読んだ本。

石川県金沢市の小学校教諭の教育実践。
NHKスペシャル「涙と笑いのハッピークラス~4年1組 命の授業~」(03年5月)
でも紹介された金森学級。

これこそ「生きている実感がない」と感じる若者への王道をゆく回答だと思う。

香山リカさんの本に出てくる人びとは、
人と人との「生きたつながり」を感じることができない環境に
おいこまれているのだと思う。

「いのちは大事だよ」「あなたはあなたでいいんだよ」と口で言っても、
そう簡単に実感・共感できない現代社会。ましてや、
「憲法13条は、1人ひとりをかけがえのない人間としてとらえているんだ」
と説明したって、それが実感できず、
「そんなのは理想だろ」「現実をみろよ」で終わってしまいかねません。

そんな社会をつくりだしてしまった大人全員に、ぜひ読んでほしい本です。
子どもの力とそれを引きだす教育力に、感動しました。

「人格の完成」をめざす、ほんものの教育が、ここにあります。
中身はぜひ読んでみてください。

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