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2006年12月 1日 (金)

東南アジアでしたこと

きのう、岡山労働学校の第7講義
「日本は東南アジアで何をしたのか」が行われました。
講師は県高教組書記次長で、世界史教諭の藤原真さんでした。
さすがの「授業」ぶりでした。やっぱり知識量が違います。

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参加は14名とちょっとさびしかったのですが、
きのうは、単発で参加されている人が
初参加の友人を連れてきてくれました!
突然でしたし、こういうのは嬉しいですね、ほんとに。

さて、講義のおおまかな概要です。

*はじめに
 アジア太平洋戦争はマレー半島で始まった
 アジア太平洋戦争の性格
 日本はアジアを「解放」したか

*日本人の「東南アジア観」
 開国後、東南アジアに渡った人々
 岩倉使節団の報告
  ①近代化のモデルは欧米
  ②東南アジアは文明とは無縁のなまけものの人びと(南洋怠惰観)
  ③日本の富強のための東南アジア資源着目論
 日本人は、東南アジアの人びとを見下していた

*日本は東南アジアで何をしたのか
 ①マレーシア・シンガポール
   イギリス軍と交戦、日本軍がマレー半島全土を占領
   シンガポール→「昭南島」
   華僑(中国系住民)にたいして「大検証」=虐殺行為
   マレー人と華僑の溝をつくったのも日本
 ②インドシナ(ベトナム・ラオス・カンボジア)
   ベトナム北部の大飢餓→原因はコメの強制的供出と軍用作物の栽培
 ③タイ
   東南アジアで唯一独立を維持
   実質的には日本軍が駐留し、支配下に
 ④ミャンマー(ビルマ)
   南機関(日本の諜報機関)
   日本のビルマ占領、傀儡政権など
 ⑤泰緬鉄道
   タイとビルマの間、総延長400キロを1年ちょっとでつくる
   アジアの強制労働者と連合軍捕虜が動員される
   膨大な犠牲「枕木1本に死者1人」
   岡山在住の永瀬隆さんによる個人的な「戦後賠償」行為
 ⑥資源の収奪と経済生活の破壊
   「重要国防資源」の獲得のため、東南アジアの貿易体制を破壊
   「軍票」の発行→激しいインフレーション
 ⑦インドネシア
   民族運動の弾圧と「皇民化政策」
   徴用と強制労働 「ロームシャ」
 ⑧フィリピン
   バターン死の行進
   日本軍による強姦、掠奪
   「フィリピンの歴史における暗い時代は日本占領の時代」

*日本の敗戦と各国の独立
 それぞれの独立の原動力は民族の主体的な力

*戦後賠償
 冷戦の開始によって、戦争責任追及弱まる
 サンフランシスコ平和条約
  連合国の賠償放棄、希望により「役務」の提供で賠償支払い
 「賠償から商売へ」
  侵略戦争への反省なし
  賠償は日本製品市場の開拓、経済進出の機会に

*おわりに
 東南アジア侵略の「負の遺産」
 結果論としての独立
 「開発」「援助」という視点…現代も変わっていない?「東南アジア観」


藤原先生、ほんとうにお忙しい中、ありがとうございました。


*受講生の感想(一部)

「東南アジアでの日本の蛮行を知り、驚きました」

「こういう歴史は、中学・高校でもっとしっかり教えるべきだと思いました」

「日本人の東南アジア観について、改めて考えさせられました」

「びっくりすることが多かった。今も日本人は東南アジアの人を
苦しめているのだと思った」


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