スパルタクスはすごいヤツ
最近読み終えた本。みてのとおり、なんの系統性もありません(笑)。
『スパルタクスの蜂起-古代ローマの奴隷戦争』(土井正興、青木書店、1973年)
社会発展史の勉強をしていると、よく出てくるのが、
古代奴隷制社会の象徴的なたたかいとしての「スパルタクスの反乱」。
いったいどんなものなのか、知ってみたいとずっと思っていたので、
今回勉強できてかなりスッキリしました。
70人の剣闘士奴隷の脱走から始まった反乱。
指導者のスパルタクスの卓越した力もあり、
迫ってくるローマ軍に次々と勝利する。
最高時12万の反乱軍、総数で20万の奴隷が立ち上がった。
奴隷たちの目的はただ一つ。「永続的な自由」を獲得すること。
アルプス越えを決意し、それぞれの故郷をめざす。
さまざまな要因もあり、結局はローマ軍に鎮圧されてしまうが、
約3年間の偉大なたたかいの詳細が知れました。
著者は、スパルタクスのたたかいを学んだある高校生が、
「ああやっぱり駄目か、闘争しないでおとなしくしておいた方がいいな」
という感想をもったことについてふれ、
奴隷蜂起のたたかいが、「現代につながる歴史的意義を明らかにしたい」、
という問題意識でこの本を書いたとか。
じゅうぶん、その意図は伝わってくる内容でした。
『マンチェスター時代のエンゲルス-その知られざる生活と友人たち』
(ロイ・ウィトフィールド、坂脇昭吉/岡田光正訳、ミネルヴァ書房、2003年)
まるでストーカー並みの緻密さで、
エンゲルスのマンチェスター時代の生活を明らかにしています。
その人間性と、驚くしかない学習能力は、やはりエンゲルスだなぁ。
『新アメリカ物語-入植者は何をしたのか』(永田悦夫、文芸社、2003年)
アメリカ合衆国の成立の歴史は、
そもそも先住民であったインディアンへの侵略戦争であった。
その歴史が、現在のイラク戦争まで脈々と続いている、と著者はいいます。
たしかにそうなんだけど、その歴史だけに解消できないと
思うんだけどなぁ、戦争の問題は。
いずれにせよ、アメリカ国民自身が、歴史の総括をしないといけませんね。
ちょっと文章が読みづらい本でした、はい。
『生きる力-神経難病ALS患者たちからのメッセージ』
(「生きる力」編集委員会編、岩波ブックレット、2006年)
先週でたばかりの本です。32人のALS患者の発信です。
現在は有効な治療法がないALS。筋肉が萎縮し、
体の様々な機能が失われていく難病です。
その患者たちは、「死」に直面し、もがき苦しみつつも、
人間の能力の多様性を前向きにとらえて、「生きよう」としています。
家族や医療者、患者仲間に支えられながら、
「生きる喜びがある」ということを綴った、メッセージです。
患者どうしの交流の力、パソコンの活用などの技術進歩も、
大きな支えとなっています。
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